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私は“成長してる気分”に一千万払った。——現実に叩き戻された内部ログ

「一千万」という数字は、
誇張でも、比喩でも、盛りでもない。

本当に消えた。
講座も、環境も、人間関係も、
“何者かになるための装備”という名の出費も。

気づいたときには、
未来ごと質に入れていた。

でも当時の私は、
それを投資だと思っていたし、
むしろ「覚悟がある証拠」だとすら信じていた。

違和感は何度もあった。
なのに私は、それを全部
「まだ理解できてない自分の問題」に変換した。

優しい言葉は麻酔になる。
綺麗ごとは、現実を見ない免罪符になる。

そして私は、
シャネルの『チャンス』を纏って、
チャンスから一番遠い場所で
“成長している気”になっていた。

この記事は反省文じゃない。
成功談でも、自己啓発でもない。

幻想に全額ベットして、現実に叩き戻された女の内部記録。

ここから先は、
「変わりたい人」が読む文章じゃない。

もう薄々、気づいてる人だけ読めばいい。


私は騙されたのか?

いいえ。
気持ちよく信じた。

だってあの場所、
やたら照明が柔らかくて、
やたら言葉が丁寧で、
やたら“選ばれた感”があったから。

高額を払った瞬間、
人は顧客じゃなくなる。

信者になる。

そして信者は、
違和感を“成長”に翻訳する天才だ。

気持ち悪い → ブロック
疑問 → 抵抗
不信感 → 変化の前兆

はい、全部
思考停止のオシャレな言い換え。

私は何度も思った。

「これ、変じゃない?」

でも返ってくるのはいつも同じ。

「今までのあなたが邪魔してますね」
「殻が割れる直前です」
「怖いのは成長してる証拠です」

…便利すぎない?

提供側、
一生ノーダメージ。

全部、
受け取る側の未熟さになる魔法。

そして私は
さらに払った。

さらに信じた。

さらに自分を疑った。

人はお金を失う前に、
判断力を差し出す。

尊厳が削れるのは、
だいぶ後。

しかも静かに。
上品に。
笑顔で。

搾取ってね、
怒鳴らないの。

むしろ
優雅に微笑む。

「あなたは特別」
「ここまで来れる人は少ない」

その言葉、
シャネルの『チャンス』より甘い。

そして気づいたら、
逃げ場のない首輪になってる。

私は講座だけで一千万溶かしたわけじゃない。

見栄。
孤独。
焦り。
“何者かになれそうな気配”。

全部まとめて
ハイブランドみたいに
カードで切り続けた。

で、ある日ふと気づく。

あれ?
私、人生前に進んでなくない?

むしろ
現実から一番遠い場所で、

「成長してる気分」だけ
完璧にスタイリングしてた。

次は、
どうやってこの構造に気づいたのか。

どうやって抜けたのか。

成功談は出てこない。
救済もない。

でも、
幻想が剥がれる瞬間は全部書く。

次は、
「最初に違和感を覚えた瞬間」から書く。
あの時、逃げなかった理由も。

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