カッコいい家ほど、500万円高くなる理由を説明できますか?
同じ面積なのに、
なぜか総額が大きく変わる。
その具体的理由を、
数値的に説明できる人は
ほとんどいません。
家の良し悪しの判断?
家のプラン(計画)を見るとき、
あなたは何で良し悪しを判断していますか?
1・子育て向きか
2・平面、立面の構造バランス
3・図面を頭の中でウォークスルー
4・完成予想図の「素敵さ」
5・何より価格
6・その他
正解を押し付けるつもりはありません。
ただ――
「知らずに」決めるのは、少し危険です。
同じ広さでも、値段は変わる
下の図を見てください。
拙著(文芸社) からの切り抜きです

(※四角8個の図解)
どちらも同じ面積です。
四角は8個。
でも。
長方形プランの外周は「12」
凸凹プランの外周は「18」
外周が5割増えています。
これは何を意味するか。
・外壁面積 5割増
・足場代 5割増
・サッシ数量 増加
・防水ライン 増加
・屋根形状 複雑化
つまり。
同じ広さでも、建築コストは確実に上がる。
仮に外壁単価が8,000円/㎡だとします。
外壁が200㎡ → 300㎡になれば?
それだけで
約80万円増えます。
さらに――
足場・役物・雨仕舞い・施工手間。
積み上げれば、
100万単位で差が出ることも珍しくありません。
では、なぜ凸凹にしたくなるのか?
答えは単純です。
カッコよく見えるから。
多くの方は、
「少しでも素敵に」と思います。
長方形より、
少し入り組んだ方が立体的に見える。
陰影が出る。
映える。
しかし。
その“映え”の裏側に、
コストとメンテナンス負担が隠れています。
構造的にはどうか?
凸凹は
・荷重の流れが複雑になる
・耐力壁の配置制約が増える
・将来の間取り変更が難しくなる
可能性があります。
さらに30年後。
段差だらけの床。
入り組んだ空間。
あなたは何歳ですか?
その時、
改修しますか?
家づくりの正解は一つではない
雑誌に載るような家が最優先なら、
それは立派な価値観です。
デザイン重視も、もちろん正解。
でも――
「検討した結果の選択」と
「知らなかった結果の選択」は違います。
プランを見るときの最低チェック項目
・外周は不必要に長くなっていないか
・屋根形状は複雑すぎないか
・構造バランスは左右対称に近いか
・将来の可変性はあるか
・“見た目以外の理由”を説明できるか
ここまで考えて初めて、
本当の意味での「良し悪し」です。
家づくりとは、
形を買うことではありません。
未来の自分の暮らしを買うことです。
焦らなくていい。
でも、
知らないまま決めないでください。
あなたにとっての《 確かな正解 》に、
辿り着けますように。
