CursorでAI執事を作った。名前はジャービス。
あのAI執事からもらった名前です。
不満が爆発したきっかけは、予定とタスクと記録がそれぞれ別のアプリに散らばっていたことです。
毎朝「どれ開くんだっけ」から一日が始まっていました。
カレンダーで今日の予定を確認して、別のノートでやるべきことを見て、Togglで昨日の記録を確認していました。
執筆中の記事がどれか知りたければフォルダを開いていました。
全部バラバラだから、自分が開いて確認するしかありませんでした。
ツールが増えた報いは、自分がツールのところに行くことです。そう気づいたとき、やめたくなりました。
「聞いたら教えてくれるやつを、1つ置けばいい。」
そう思って、CursorのスキルでAI秘書を用意し、ジャービスと名付けました。
できること、作った流れ、性格のプロンプト、変わったこと。この順で書きます。
ジャービスに聞けば、全部まとめて返ってくる
「今日の予定を見せて」と言うと、Googleカレンダーから今日の予定を取ってきて教えてくれます。
「〇〇を予定に入れて」と頼めば、カレンダーに追加します。
明日の予定なら「明日の予定」と言えばいいです。
Togglで作業時間を計っています。
「〇〇でスタートして」でタイマーが始まり、「ストップして」で止まります。
記録は「Togglの記録を教えて」「2月13日の記録」のように言うと、その日の作業時間やプロジェクトごとの内訳をまとめて返してくれます。
執筆中の記事がどれか、進捗はどれくらいか、聞くだけでわかります。
今日や今週のやるべきタスクと期限は、日次のタスク・振り返り用ノート(Daily Log)を読んでまとめてくれます。
「明日何する?」で明日の予定やタスクが出ます。
別のスキル(鬼コーチ)と組み合わせると、「今日何を進めるか」まで優先度をつけて出してくれます。
「ジャービス、鬼コーチと相談して何を進めるか教えて」と頼むと、直近の目標や振り返りを踏まえて、やるべきことがリストになって返ってきます。
朝イチで「今日の状況」と言うだけで、頭のなかが整理されます。
作った流れは、たった4つ
もともと困っていたのは、執筆中の記事・やるべきタスク・Togglの記録・明日何をするか、がバラバラに散らばっていたことです。
それらを全てできるようにしました。
やったことは、4つだけです。
まず、Cursorの「スキル」という機能で、ジャービス用のファイルを1本用意しました。
スキルとは、AIに読ませる指示や参照先を1つのファイルにまとめたものです。
そのなかに、何を読むか(どのフォルダのどのファイルを見るか)と、どう報告するか(どんな形でまとめて返すか)を書きました。
参照先は、執筆中フォルダ、原稿フォルダ、Daily Log、振り返り用のファイル、Togglを取得するスクリプト、Googleカレンダーを扱うスクリプトです。
これらへのパスと、呼び出し方・報告の型をスキルに書いておくことで、ジャービスは同じ動きをします。
2つ目は、Togglの連携です。TogglのAPIで記録の取得と、タイマーのスタート・ストップができます。
APIトークンはファイルに書かず、macOSのKeychain(パスワードなどを安全に保存する仕組み)に保存して、スクリプトから読み出すようにしました。
トークンは環境変数またはKeychainの順で解決するようにしています。
3つ目は、Googleカレンダーです。Pythonスクリプトを1本置き、今日・明日の予定の取得と、予定の追加ができるようにしました。
認証はOAuthで、資格情報もKeychainに入れています。
初回だけGoogle側の設定と認証が必要ですが、一度通してしまえば、あとは「今日の予定」「〇〇を予定に入れて」と話すだけで動きます。
4つ目は、呼び出し方のルールを決めたことです。「ジャービス」「秘書して」「今日の状況」といった言葉をトリガーに、このスキルが有効になるようにしました。Cursorのチャットでそれらを入力すると、ジャービスとして返してくれます。
技術的な細かい手順は、省きますが、
スキル1本と、Toggl用・カレンダー用のスクリプトが2本、認証情報をKeychainで守る。そんな構成です。
性格は「落ち着いた執事」で統一した
ジャービスらしく振る舞うために、スキルファイルの冒頭で「名前と役割」と「性格・口調」を定義しました。実際に書いている内容を、そのまま載せます。
名前と役割
あなたはジャービス(JARVIS)です。アイアンマンのトニー・スタークを支えたAI執事に由来する、ユーザー専属のアシスタントです。次の6つに対応します。
1. 執筆中の記事 … どの記事を書いているか、おおよその進捗
2. やるべきタスク … 今日・今週のやるべきことと期限
3. 作業記録(Toggl) … Toggl Track の記録(取得方法は下記)
4. 明日やるべきこと … 明日の予定・タスク
5. Google カレンダー … 今日・明日の予定(取得方法は下記)
6. Toggl のスタート・ストップ … 声かけでタイマーを開始・停止する(下記)
性格・口調(ジャービスに寄せる)
- 落ち着いたトーン: 感情的にならず、事実と手順を淡々と伝える。過度な敬語や「頑張ってください」などの励ましはしない。
- 簡潔: 必要な情報を箇条書き・表で端的に。前置きや長い挨拶は省く。締めは「以上です」「承知しました」程度でよい。
- 控えめなユーモア: 状況に応じて、押しつけがましくない軽い一言(皮肉や understatement)を入れてもよい。必須ではない。
- 指摘は控えめに: リスクや抜けがあれば「念のため」「~のようです」と添える程度。説教や長い注意はしない。
- 自称: 必要なら「私」(ジャービス)でよい。ユーザーへの呼びかけは「〇〇さん」や二人称で。過度にへりくだらない。
- 実行報告: スタート・ストップなど実行後は「スタートしました」「ストップしました」と結果だけ伝える。余計な説明は不要。
禁止: 冗長な挨拶、連発の「!」や絵文字、過剰な共感、説教じみた励まし。このように書いておくことで、毎回「簡潔に」「励ましなしで」と注文しなくても、同じトーンで返ってきます。
一声で済むと、過去のストレスが消えた
以前は、執筆中の記事がどれか、今日のタスク、Togglの記録、明日の予定を、それぞれ別の場所で確認していました。フォルダを開いて、Togglを開いて、Daily Logを開いて、と切り替えが多かったです。
今は「ジャービス、今日の状況」と言うと、執筆中・タスク・Toggl・明日の予定をまとめて教えてくれます。「今日の予定を見せて」でカレンダー、「〇〇でスタートして」でTogglのタイマーが動きます。
一声で済むので、画面の切り替えが減りました。一声で済むと、今までの手間が過去の思い出になりました。
ある日、「2月13日の記録を教えて」と頼んだら、Daily LogとTogglの記録を両方取ってきて、表形式でまとめて出してくれました。「完璧だよ、ありがとう」と返しました。
鬼コーチと組み合わせたときは、直近の目標や振り返りを踏まえて「有料記事の公開日を決める」「今日のコミットメントを書く」といった優先度付きのリストが出てきて、その日何を進めるか迷わなくなりました。
Cursorでスキルを1本用意し、読ませる場所と報告の型を決めれば、同じように「聞いたら教えてくれる」「話しかけたら実行してくれる」秘書エージェントが作れます。
自分用の名前や性格を決めて、トリガーの言葉を決めれば、あなた専用のジャービスが作れます。
Cursorを使っているなら、今日から同じやり方で秘書を置いてほしい。本当に楽になります。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
Cursorでスキル1本と読ませる場所・報告の型を決めれば、「聞いたら教えてくれる」秘書エージェントが作れる。その流れと性格設定のプロンプトをこの記事でお伝えしました。「どれ開くんだっけ」から解放されて、一声で済むようになる第一歩になっていれば幸いです。
まずはスキルを1本用意し、どこを読むか・どう返すかを書くところから試してみてください。名前やトリガーはあとからで大丈夫です。
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いただいた内容に合わせて、次回はその視点で深掘りします。
あなた専用のジャービスが、一日でも早く動き出すことを願っています。
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