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鳳来寺山に登る。

紅葉シーズン。
移りゆく季節を感じながらもみじ狩り、なんて和やかなことはせず登山をすることに。行き先は鳳来寺山。

麓の食事処で昼食をとってから出発。
鳳来寺山パークウェイで鳳来寺本堂周辺までは車で登ることができるが、今回はしっかり体を動かすことを目的にあえて参道入り口からスタートする。

鳳来寺山ではもみじ祭りが開催中。参道にはなるほどきれいなもみじが。最近一層寒くなって色づきが進んだのだろうか。

石段の手前までやってきた。いよいよここからが本番である。
石段は全1435段。伊香保温泉のそれの4倍ほどだ。夏の暑い時期に踏破することはきっと無理だろう。
石段はその高さや間隔が一段ごとに違うため、登るのに注意を払わないといけないと同時に、登るたびいちいち体力を持っていかれる。なかなかにハードだ。

途中、岩をくり抜いたところに鎮座する仏像が。何年も前から参拝客を見守ってきたのだろうか。

300段ほど登ったところで現れたのが仁王門。徳川家光が寄進したと言われている。朱色の立派な建造物は、日光東照宮のそれを連想させる。

樹齢800年の傘すぎ。その規格外の高さに、立ち止まってしばらく見上げてしまった。

石段を上っていく中で、かなりの廃寺院の跡を見かける。こちらも今は使われているのだろうか。屋根が一部自然と化していた。

えっちらおっちらと、運動不足の体をなんとか引きずりながらやっと本堂に辿り着いた。高山病の疑いがある私だが、この標高差でコメカミが痛くなってしまった。いろいろと情けない。

本堂付近からの景色。気持ちがいい。

休憩所にはコノハズクの絵画。どことなくうちの猫に似ている。
小休憩をとった後、さらに上、山頂を目指して歩を進める。

本堂を超えてからは人通りが一気に減り、少しばかり心細さを感じる。何より、熊が出てこないかが心配であった。
気を引き締めつつ、お堂を横目に登っていく。

本堂から先は石段ではなく足元の悪い山道だが、石段よりも楽に思えた。自然を楽しむ余裕もできた。
ただ、人通りが少ないせいか、山頂までの案内が乏しかった。自分たちの前を歩いていた登山客がそのせいで道を外してしまったため、声をかけてなんとか引き留めた。危うく遭難するところだったように思う。

ついに山頂に到達。久々に感じた達成感。
本堂付近よりもさらに見晴らしの良い絶景だった。登山の醍醐味と言ったらこれである。

遠くには三河湾が見えた。意外と標高があったのだなとびっくり。

山頂付近の紅葉。
2枚目の廃屋は奥の院だ。倒壊寸前であるが、こんな場所では復元しようにも…と言ったところでこうして放置されているのかなと想像する。

下山する。帰りは帰りでブレーキをかけながら降りなくてはいけないため、行きの疲れも相まって足が悲鳴を上げる。
そんな中、石段で飼い主と下山中の飼い犬と出会う。散歩というには激しすぎはしないか。熊と見間違うほど黒くて立派な犬だったが、石段を少し降って止まって、また少し降って止まってを繰り返しながらゆっくり下山していた。人間も犬も石段の前には平等なのかなと思ったりする。

無事下山。夕焼けに照らされ、より一層鮮やかな紅葉が出迎えてくれた。

石段を下ってすぐそばにある、藁葺き屋根の古民家カフェで一服する。

この古民家、白川郷から移築されたという。趣のある佇まいは、このカフェを目的として来てみたいと思うほど魅力的だった。
登頂のご褒美にプリンとコーヒーのセットをいただいた。

駐車場のいちょうが立派だったので、愛車とコラボしてみた。カングーにとっても初めての紅葉ドライブになった。

鳳来寺山、石段はきつかったものの、全体を通して見れば登山初心者としては適度な山であったと思う。今シーズンの紅葉も十分楽しめ、かつ終始いい天気で気持ちの良い登山だった。
清々しい気持ちで帰宅した後は、しっかり筋肉痛が待っていた。

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