鈴音、記憶の先

ふいに

遠い昔の思い出に触れた

今まで
気にもとめずにいたのに

鈴の音が
引き戻した

小学生の頃
友達がくれた
お土産の小さいぬいぐるみ

ずっと、捨てれずに
置いてただけだった

付いてた鈴が鳴った

近くの物を動かして
鳴っただけ

だけど

何年も聞くことが無かった音

日常にある音とは

違う

過去を引き連れた音

鳴った

あの頃の

楽しさ

切なさ

誰にも言えないもどかしい辛さ

1人の箱に閉じこもった日々

表面に生きてる人を騙すのは簡単

他の人と会話はせず
黙々とノートを取り
家では机に向かって
興味も何も無い
宿題やってる風だけ
頭には何も無い
親にも誰にも口を出されない為に
やってるだけ
嫌だやりたくない
そんな口論さえ
無駄で意味無いと思ってた
真面目に見えるよう騙せれば
その先の本当は
誰も知りえない私だけの自由

暗くて
呼吸さえ響く

自分の心音さえ
ビクつくような世界

それでも

そこしか
私の居場所は無かった

あの頃の記憶

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