コーチング寸劇~子育てと仕事の両立に悩むママ編
昨日の記事が思いのほか、反応が良かったので、もう少し、コーチングについて掘り下げてみたいと思います。
ここでは、コーチングのやりとりを誌上で再現してみたいと思います。
クライアントは、仕事と育児に追われ、自分のやりたいことを後回しにしてしまい、焦っているママ。
C(コーチ): 「こんにちは!今日のセッションでは、どんなことをテーマに話しましょうか?」
M(まいさん、クライアント): 「あ、よろしくお願いします。実は…ずっと前から、自分のこれまでのキャリアや育児の経験をまとめて、本を出版してみたいって思っているんです。でも…。」
C: 「でも?」
M: 「とにかく毎日、時間がなくて。仕事が終わったら保育園のお迎えに行って、ご飯を作って、お風呂に入れて、寝かしつけをして…気づいたら自分も一緒に寝落ちしちゃってるんです。
やる気はあるのに、1文字も書けないまま何ヶ月も過ぎていて。他のママたちはブログとかSNSも上手にやってるのに、私は両立すらまともにできないんだなって、なんだか落ち込んじゃって…。」
C: 「なるほど…。本を出版したいという素敵な夢がある一方で、日々の仕事と育児に全力で、自分の時間が全く作れない。
そして、周りと比べて自分を責めてしまっている…という状態なんですね。毎日、本当によく頑張っていらっしゃいますね」
M: 「ありがとうございます。でも、本当に1日24時間じゃ足りなくて、何から手をつければいいのか分からなくて。」
C: 「そうですよね。ではマイさん、ちょっと想像してみてください。もし、どこかから『マイさんだけの自由な時間』が毎日10分だけプレゼントされたとしたら、その10分で、本の出版に向けて何をしてみたいですか?」
M: 「えっ、10分ですか?…うーん、10分じゃ原稿は書けないから…。でも、スマホのメモアプリを開いて、本のタイトル案とか、書きたいトピックを思いつくままに箇条書きすることなら、できるかもしれないです」
C: 「スマホのメモにトピックを書き出す。いいですね!それなら、机に向かってパソコンを開かなくてもできそうです。その『10分』、今の毎日の流れの中で、どこかに入れ込めそうなタイミングはありますか?」
M: 「あ…!仕事が終わって、保育園にお迎えに行くまでの移動時間。電車の中でいつも、なんとなくSNSを見て時間を潰しちゃうんです。あの時間、ちょうど10分くらいあります!」
C: 「お迎え前の電車の10分!素晴らしい発見ですね。SNSを見る時間を、自分の本のためのメモの時間に変える。これなら無理なくできそうですか?」
M: 「はい!それなら寝落ちの心配もないし、お迎え前のちょっとした一人時間なので、集中して楽しくできそうな気がします。明日から早速やってみます!」
C: 「素晴らしいですね。マイさんの大切な一歩、応援しています!」
はい、いかがでしたでしょうか?
コーチはマイさんに『SNSを見るのをやめなさい』とか『寝かしつけたあとに起きなさい』といったアドバイスは一切していません。
忙しいママの毎日は、すでに限界まで詰まっていますよね。そこに『2時間作りましょう』と言われても無理があります。
コーチが『10分あったら何をする?』と問いかけたことで、マイさんは『パソコンを開かなくても、スマホのメモで始められるんだ』、そして『お迎え前の電車が使えるんだ』と、自分にぴったりの答えを、自分で見つけることができました。
できない理由を探すのではなく、今の生活のままで『どうすればできるか』を一緒に見つけていく。これがコーチングなんです。
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