CST概論④〜刺激を理解する時の注意点〜
・ 時と場合によって、刺激の受け取り方は変化します。同じ刺激でも、その時の状態によって、受け取り方が大きく変わることがあります。
・ 相手がどう感じているかを理解することが、特に重要です。
・ 刺激の種類に合わせた量(強度、速さ、時間、頻度、タイミング、範囲など)を考慮する必要があります。
・ 刺激の目的も重要です。なぜその刺激を与えるのか、その目的を持つことが大切です。
・ 医学的な刺激を加える場合、医学的な知識が必要です。時期や目的を考慮し、刺激を加える必要があります。
知識不足で安易に刺激を与えると、症状を悪化させることがあります(※1誤用)。
たとえば、筋力低下があるからといって安易に筋力増強運動を疲労するまで行う(※2過用)。
痛みがあるから、絶対安静にする(※3廃用)。
もし刺激を加えるのであれば、負荷の量や時期、反応の基準などを細かく意識する必要があります。
また、筋力低下の原因や、筋力増強運動の適応についても考慮する必要があります。
・ 刺激について詳しく理解していても、その刺激によってどんな反応が起こるのかを感じ取ることが重要です。加えた刺激が体にとって良い刺激なのか、悪い刺激なのかを判断するためには、患者の体の反応を感じ取る感覚が必要です。感覚が低いと、悪い刺激に気づかずに続け、状態を悪化させる原因になることがあります。治療家として、患者に刺激を与える際には、常にその後の反応を注意深く観察すると同時に、体の反応を感じ取るように心がける必要があります。
これは、どんな刺激に対しても言えることです。経験豊富な治療家は、この観察力と感覚力が非常に優れています。刺激を上手くコントロールするためには、観察力と感覚力を高めていくことが必要です。

※1 誤用:誤って用いること
※2 過用:用い過ぎること
※3 廃用:用いなくなること
廃用も過用も、知識や技術不足で結果的に起きるため誤用に含まれると私は考えています。正常であっても、誤った知識や技術を用いる(誤用)と、悪化することもあります。
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