Eurasia #4 🇷🇺→🇲🇳 国境越えと新たな仲間
当noteは「バイクで世界一周」というクソゲーの攻略本兼冒険の書を目指しています。
全エピソードはこちら。(新着順表示がオススメです)
これまで:
ロシア・ウラジオストクよりユーラシア横断の旅を開始。シベリアの奥地を進み、モンゴルへの分岐点であるウラン・ウデに到着した。

当面の目標:
ロシアを抜け、ヨーロッパに入域する
直近の目標:
ロシアを一時脱出する
ウラン・ウデの街を出発し、いよいよロシアを脱出すべくモンゴルとの国境を目指します。



国境まで残り10kmほどの地点で、パスポートチェックがありました。
所要時間は10分ほどでした。

2026年6月4日16時。ロシアとモンゴルを結ぶキャフタ国境に到着しました。
国境越え

今旅初の陸路による国境越えです。
軽車両用のレーンがいくつかあるものの、いずれのゲートも閉まっていました。
どうすればいいのかよく分からずゲートのそばでウロウロしていると、係官がやってきて「バイクはこっち」と優先的に通してくれました。
ロシア側
まずは簡単な荷物検査がありました。
その後、税関でパスポートと登録証書(バイクのパスポート)、ウラジオストクで作成したバイクの一時輸入許可証(TIP)を提出します。
数分後、TIPにスタンプが押され、そのまま回収されました。
これでロシアへのバイクの一時輸入は正式に終了です。
※のちにロシアへ再入国する場合、再び同じ内容のTIPを作成することになるので、TIPは回収される前に写真を撮っておくとよいです。
続いてパスポートコントロール。
なにやら確認に時間がかかっていましたが、特に問題なく出国できました。
ロシア側で要した時間は1時間でした。
モンゴル側
バイクで自走し、モンゴルエリアに入ります。
最初に税関の建物があり、そこでパスポートと登録証書を提出し、新たなTIPを作成します。
しかし税関職員がバイクのTIP発行に慣れていないらしく、なかなか進みません。
さらにTIPの様式がキリル文字オンリーで何が書いてあるかさっぱりわからないので、英語ができそうな国境係官をつかまえ、翻訳してもらいながら必要事項を記入していきます。
最終的にTIPに税関スタンプが押されたらバイクの入国は完了です。
続いて人間の入国です。
こちらもバイクでの入国に関しては不慣れで、提出したパスポートと登録証書のほかに「必要な書類を出して」と言われましたが、「いや、もうありませんけど…」と答えたら無事に入国スタンプをいただけました。
モンゴル側で要した時間も1時間。
合計2時間ののち無事にモンゴルに入国しました。
露・蒙ともに英語がほとんど通じない国境でした。
また、待機場所には屋根がないため、雨の日はかなり大変そうです。


入国ゲートを出ると、すぐにおばちゃんが手招きしてきました。
何事かと思ってバイクを停めると、どうやら両替商。
レートもそれほど悪くなかったので、5,000ルーブル(11,000円)を230,000トゥグルグへ両替し、現金を確保しました。
さらにその先にある建物で自動車保険に加入しました。
最短2か月契約で25,000トゥグルグ(1,100円)でした。

ロシアと数百メートルしか離れていないのに、国境を越えた瞬間に世界が変わります。
物価は安いし、クレカ使えるし、事前購入しておいたeSIMも快調で常時オンライン。
ロシアでは使えなかったnoteやインスタ、ChatGPTも問題なく使えます。地獄から天国です。

スーパーとレストラン併設でしたが、
シャワーが使えずハズレでした
ウランバートル
翌日、国境の町アルタンブラグを出発し、首都ウランバートルを目指します。




ウランバートルでは休養とバイクのメンテナンスのために、5日ほど滞在する予定です。
ここで悪いイベントと良いイベントが発生します。
ウランバートルでは、日本人ライダー御用達の”FORTEC Garage with Relax House Guesthouse”に滞在するつもりでした。
ここは日本人オーナーが経営するゲストハウスです。
そしてなんと、オーナー自身が凄腕のバイク整備士ということで、バイクの修理やメンテナンスができる理想的な拠点なのです。
そんな最高の宿ですが、宿泊予約の電話をしたところ、当面の間休業するとの知らせを受けました。
どうやらオーナーが事情により急遽日本へ帰国されたとのことで、代わりの宿を探す必要が生じました。
これが悪いイベントです。
その後、「敷地内にバイクを停められて洗車とかオイル交換とかさせてもらえそうな安宿」を探した結果、こちらの宿に流れ着きました。

1泊50,000トゥグルグ(2,300円)
建物の一角を間借りしているゲストハウスで、同じ敷地にはモンゴル人のバイクメカニックがいるので心強いです。
そして良いイベントとして、ここで運命的な出会いをすることになるのです。

宿主のソラさん。
モンゴル語、ロシア語に加え、ソウルで3年間不法で就労していた経験があることから、韓国語も堪能なマルチリンガルです。(ただし英語は苦手)
そのためこの宿は韓国人ライダーの溜まり場になっているそうです。




ソラさんはいろいろと規格外な女性です。54歳独身90kg。孫が5人。
(たまたまウランバートルに到着した日に開催されていた)年に一度のバイクフェスや、ウランバートル近郊の展望台へ筆者を連行した挙句、行きつけのビアバーで飲酒したあと運転して帰るレベルです。
曰く、「モンゴルにはマトモな警察いないから〜」とのこと。
しかし、今回の運命的な出会いは彼女ではありません。
ソンファンが仲間になった
ゲストハウスには筆者の他にもう一人のライダーが滞在していました。

27歳の韓国人、ソンファン君。
奇しくも同じVstrom650XT(2021年式)でユーラシア横断を目指す旅人です。
彼が旅を始めたのは2年前の2024年。
ウラジオストクからスタートしたものの、シベリアのド真ん中でクラッシュし負傷。近隣の田舎町では診療できる病院がなく、壊れたパニアとともに命からがらモンゴルへ逃げ込み、ウランバートルの病院で検査したところ全身の打撲と右手小指の骨折が発覚。
やむなくウランバートルにバイクを置いたまま一時帰国し、イギリスで2年間のワーホリを経て旅の資金を貯め、再びモンゴルにやってきました。
そしてウランバートル周辺でオフロード走行の練習をしていたところ、またしてもクラッシュし、バイクの修理のため足止めを食らっているというなかなか痛快な男です。
ソンファンは勉強したことがないという割には日本語が上手く、筆者との会話の9割は日本語です。
語学に強い韓国人は日本のアニメやアイドルだけで日本語をマスターしてしまいますが、おそらく彼もその類といえるでしょう。
しかし話を聴いていると、過去にはオーストラリアで買ったバイクで同地を一周していた際、無理な運転がたたり砂漠のど真ん中でエンジンが火を噴き炎上。
証拠隠滅のため死亡したバイクを砂漠に埋め、自身はヒッチハイクで帰還した経験を持つ、愛すべきバカなのです。

今後の行き先が同じということで、これからしばらく日韓2名の無職が行動をともにすることになるのでした。
走行距離:583km

noteで紹介できなかった写真はインスタに入れています。
ぜひご覧ください。
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旅の途中でお世話になった現地の方に、「〇〇さんからのオゴリです」とビールをごちそうします。