脱ハム日記 プロローグ
「公」という字は、カタカナの「ハ」と「ム」でできている。
我が母校、大阪市立大学と大阪府立大学は数年前に統合し、統合後の名称は「大阪公立大学」、通称「ハム大」などと呼ばれ、そこの大学の食堂で振る舞われる「ハムカツカレー」が一時期話題となったものである。
で、だ。
なぜ、私が突然「人という字は…」と語り出す金八先生のように「公という字」を語り始めたのか。(しかも金八先生とちがって、驚くほど中身がない。)
私は2024年12月まで、とある自治体の職員だった。
そう、地方「公」務員、である。
その「安定の公務員」という職業を手放して1年と数ヶ月、「星読み師」という安定とは程遠い職業を語り始めた今。
あちらを立てればこちらが立たず、苦しかったはずの「公務員生活」、悔しくて物理的に地団駄を踏んでいた「公務員生活」、不「公」平な公務員生活……、そこから抜け出してみて、自分の歩んできたこの10数年の軌跡をたどったときに、思い出されるのはなぜだか、苦しく悔しい記憶よりも、フッと吹き出しそうな記憶のほうが、たくさん蘇ってくるのである。
この楽しい思い出のまま、私はまたフラッと公務員試験を受けて、前職場に戻っているかもしれぬ……。
これから、私は、その思い出されるおかしな思い出たちを、つらつら綴っていこうと企んでいる。
(天邪鬼なので、気が向いたときだけ、フラッと思い出せたときだけ……だけれども。)
おかしな思い出たちを文章で見据えて、「あれは本当のことではないのかもしれない」「なんのはなしだろう」「だれのはなしだろう」と考えるきっかけを作り、元いた職場にフラフラフフフ……と、今期の朝ドラ「風、薫る」のポスターのように、気軽に足を踏み入れてしまわぬように。
脱ハム日記、始動。
※ トップ画像は RaM さま のものをお借りしました。
ありがとうございます。
