録音アラームの怪談
幼稚園の卒園児のために開かれたお別れ会。
お別れ会では、毎回、卒園児に記念品を渡すことになっている。
今年の卒園児には、写真付き録音アラームをプレゼントすることになった。
年長さん全員がそろって「みんな、おきて~」という姿をスマホで撮り、36人分のアラームに録音した。
その準備段階において。
当初から、潤沢に予算があるわけではなく、36個いっぺんに購入して失敗したらもったいないため、はじめに1つだけ買ってみることになった。
私が代表してAmazonで購入。
家に届いた商品をチェックして、電池を入れ、自分の声を吹き込んでみた。
「おきてくださ~~い。」
(本当は、もっとふざけたセリフを言ってみたい衝動に駆られたが、ぐっとこらえた。)
次のお別れ会委員会に、私の声入りのアラームを持っていった。
このアラーム、本当に時間を設定して、私の声が鳴るのかという話になり、とりあえず会議中に検証するため、適当な時間を設定した。
設定時間は11時15分ごろ。
アラームは、設定した時間通りに私の声を発した。
会議後、今度は写真担当のママさんが、写真のサイズを確認したい、ということで、私の声入りのアラームをそのまま渡した。
翌日。
写真担当のママさんの家において。
「ママー!! なんか知らん女の人が、ずっと『おきてー』って言ってるー!!」
時間は前日と同じく11時15分ごろ。
みんなとっくに起きている時間。
知らない女の人(幼稚園のお友達のお母さん)が、ずっと「おきて」と呼びかけている…。
そう、私(鬼頭のの)が「おきて」と叫び続けている…!!!
いや、フツーにコワイわな。
子どもたちは、毎日お友達を送り迎えしていてときどき会うお母さん、子の同級生の子においては、お別れ会で前で2時間ほど司会をしていたお母さんの声だということは、つゆとも気づかなかっただろうけれど。
(いや、事情を知らない子どもたちにとっては、「あの子のお母さんの声だ」と気づいたほうが、さらに怖いか…。)
まあ、そんなこんなで、ためしに買った録音アラームは、残り35個追加購入することになり、子どもたちのそれはそれはかわいい「みんな、おきて~」という声が録音され、素敵な写真も入れられ、おしゃれにラッピングされ、無事に子どもたちに手渡されましたとさ。
📷トップ画像はお借りしました。ありがとうございます。
