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驚いてるの? だってブドウなのに😊 (木が教えてくれることを聞いてみる 2026.8.17)

作業車に拾ってもらうのに、
「駅から遠い場所しかなくてすみません」
って言われたのですが、
そういうときこそ、
わたしにはラッキーだったりします。

駅からぶらぶら歩いていると、
きっと面白いものが待ってくれているから。

今日はそんな会話です。
では、いってみましょう。


人「あ! またおもしろいものを
見つけちゃった、たぶんナツヅタ?」

木「やあ、ようこそです」

人「せっかくだから、
そばでも見ちゃお。
あ! ブドウがなっている~」

木「なんで驚くの?
ブドウの仲間だから、
ブドウの実がなってるだけなのに?」

人「だって、日頃
こんなに目立つように
たくさんなっているの、
目にすることは、それほどないもの」

木「へえ、そうなんだ」

人「そうなんです」

よくみると、奥の屋根にもズンズン☺
たわわで、かわいらしい
長すぎる枝先は切り揃えられて、共存をはかってます、すばらしいと思います

今日もとりとめのないやりとりです。
が、読者さんは、
壁や塀にツタが絡まっているとき、
キヅタというウコギの仲間か、
ナツヅタというブドウの仲間か
気にして、見ておられるでしょうか。

あるところで、若手の樹木医さんが、
仕事をしながら、
こんなことを口にしていました。
「ツタを切って切り口をなめると
甘いんだって。あれ? 甘くないぞ」

なぜそうなるか、
おわかりになったでしょうか。

この人が切ってなめていたのは、
キヅタ(常緑)の茎だったのです。

こちらは、ウコギの仲間なので、
ブドウほど甘くないはず。
冬だったから、他の季節よりは
甘めだったかも知れませんが。

一方、ナツヅタ(落葉)は
ブドウの仲間なので、
食用のブドウそっくりの
でも小さな実を実らせます。
ブドウの仲間なら、
こっちは少しくらいは甘いであろう、
と想像がつきますよね?

これまで、自分で試す
機会がなかったので、
そのうち試してみたいと思います。

今日、言いたかったことに
話題を変えると。

この例で感じることは、
人間って、ずいぶん
もったいないことをしてませんか?
でした。

以前の調査で目にした
立派なユリノキに
たくさん咲いている
あのかわいらしい花、
アオギリに実る、
おもしろい形の実。
ツタになっている
かわいらしいブドウの実。

他にも、本来であれば、
その木の魅力として
楽しめる要素が
木には、
それはそれはたくさんあります。

どの木にも、です。

ですが、人間は自分の都合、好みで
枝を切り詰めがちです。
必要に迫られる場所は
やむを得ないと思いますが、
そうでない場所でも?

その結果、その木が
どんな魅力をもっているのか、
ほとんど知られていない、
という状況が生じます。

せっかく身の周りに木がたくさんあって、
森の国、と言われているのに。

以前、聞いた話ですが、
「今どきはお庭に木を植えるとき、
花が咲かない木を植えてほしい、とか
虫が絶対来ない木を植えてほしい、
と本気で言われるんだよ」と。
植木屋さんは、
あきれたように嘆いていました。

もっとも、それは今はさらに進んで、
「木なんて、お金もかかるし、面倒。
なくして下さい」といわれ、
人工芝のシートを張るんだそうです、
民家のお庭に、腕のいい造園の職人さんが。

いろんなお考え、価値観があるのが
当然、と思いますが、
効率の追求というのは、
なんだか失っているものも多いような…

大人はよいとして、
せめて子どもたちには、
身近な野生のブドウの実を見て
楽しむことを知ってほしいなあ、
なんて思います。

そのナツヅタの
ブドウ状の実ですが、
図鑑に、
「薄甘いが、のどがチカチカする」
とあります。

野生のものは、必ず身を守るための
化学物質や物理的なしかけ
(トゲとか毛のようなもの)がある、
と思っておいた方がよいです。

味見するときは、
いちおう事前に情報を確認し、
その後、恐る恐る、
がよいと思います。

もし、お近くの手に届く場所に
ナツヅタがあったなら、
実を楽しむもよし、
秋になって黒っぽくなってから
少しもらって味わってみるもよし、ですね。
(それまでに切られてなかったら)

こうしないといけない、
はないと思っていますが、
魅力を知り、楽しむことをしないのは
なんとももったいない、
と思わせてくれたナツヅタ。

ちなみに、ですが、
区別のために、ここでは
ナツヅタと書きましたが、
図鑑に載っている標準和名は
ただの「ツタ」です。

よろしければ、お散歩の時に
探して、親しんで頂ければ。


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