見出し画像

2026_0404_本読み

<1479字>
冒頭の写真:
花吹雪。


4月4日(土)は以下を読みました。


『〈現実〉とは何か 数学・哲学から始まる世界像の転換』 
西郷甲矢人・田口茂著 

筑摩書房 

「圏」の説明だった。知らなかった用語とか言い回しがいろいろでてきて、図を見て、一つずつ確認しながら読んでいった。⚪︎で表されてる「対象」と矢印で表されてる「射」で表現されるのが「圏」。
サイコロを振る事例が最後に説明された。転がって止まるまでの過程を考える。回転しながら止まるまで、どの目が上になってるかを矢印と目で書ける。途中にどういう転がり方をするか、なんて考えたこともなかったので、へーって感心した。転がり方に関わらず最後に出た目を考える、とすればそれは、圏論における加法定理が成り立ってると考えることになる、というのがまた、面白かった。どこまでを「等しい」と考えるかを調節できるというのも、そりゃあそうだなと思うが、新鮮。
(音読した人:山崎)



『Hiroshima Collection』
土田ヒロミ 著

NHK出版

著者のあとがき。
その中に「記号性を重視した」ということばがあり、どういう意味なんだろうと思った。そこから読後の会話が広がった。こいでさんの言うには、写真だけでは、それが何なのかくらいしかわからない。そこにことばの情報をセットにすると、はじめて写真は、ということなんだと。著者はさらに「文字のもつ、自在に過去を表現できるという特性を活かした」とも言っていた。
そして、こいでさんご自身は、身体表現をする人なので、この本の帯で著者が言っていた、痛みを他人のもののままにしない、ということを味わおうとすると、火に焼かれる、という熱さを感じることとなってしまう、とのこと。
人のもつ想像力は、すごくて、恐ろしくもある。
想像力を人の痛みにまで延ばすことも可能だし、そうしないこともできるが、完全にコントロール可能なものでもない。身体のトレーニングと同じなんでしょうね。地道に繰り返して、身につけていく。
(音読した人:こいでさん)



『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』
小野寺 拓也・田野 大輔 著

岩波ブックレット

ナチの政権が民主的に選出されたのかどうなのか、ということが検証された。1928年の段階でわずかの支持率だったのが、少し経つと少数与党政権となり、独裁を獲得となる。その過程であきらかな暴力的手段をつかっているのだ。
民主的なヴァイマール体制の中でなぜ、ナチ政権が生まれることになったのか、それは人々が集団行動が変になったからだったから、というようなイメージを持っていたが、むしろ、いったんきっかけを得たナチによる不法行為の面が大きかったんだなと思った。無理が通れば道理引っ込む。
(音読した人:きよもとさん)



『絶滅寸前季語辞典』
夏井いつき 著

ちくま文庫

二十四節気、七十二候、の解説がおもしろかった。前者は一応なんとなくは知っていたが、後者はまるで聞いたこともなかった。
季語として面白かったのは、歌詠鳥。うぐいすのことだそう。別の呼び名として、黄粉鳥というのもあるそう。ああ、うぐいすもちのことね、と思った。そうそう、まるまるとした可愛らしいメジロが弾丸のように真横に向かってとんでいくと、鶯餅のように感じるものね。うぐいすとメジロは混同というか取り違えられっぱなしというか、奇妙な関係だなぁといつも思う。メジロも「尺をひく」なんていって鳴き声を愛でられてもいた鳥(そのことを知ったのは、つげ義春さんの「石を売る」の中にある、和鳥やさんの話で)。
(音読した人:山崎)

いいなと思ったら応援しよう!