作業療法士が警告する「スマホ首」の本当の怖さ 首が曲がるだけじゃなく、メンタルまで崩れる理由
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今あなたはどんな姿勢でこれを読んでいますか。
たぶん、少し前傾みになっていると思う。
スマホを持つと、人間の姿勢は自然と前に倒れる。これは意識の問題じゃなく、スマホという道具の構造上、避けられない話だ。
作業療法士として15年働いてきた。肩こりは20代前半からある。だからこそ言える。スマホ首は「首が痛い」だけの話じゃない。メンタルにまで影響する、現代人の深刻な問題だ。
スマホを持つと姿勢が崩れる、これは構造上の問題
人間の頭の重さは約5〜6kg。スイカ1個分だ。
首がまっすぐな状態なら、頭の重さは首の骨で支えられる。でもスマホを見るために頭を前に傾けると、首への負担は一気に増える。
15度前傾で約12kg、30度で約18kg、60度で約27kgとも言われている。
スマホを見ている時間、あなたの首はそれだけの重さを支え続けている。
これが積み重なると頸椎の自然なカーブが失われ、ストレートネックになる。ストレートネックになると首・肩のこり、頭痛、目の疲れが慢性化する。
スマホ首がメンタルを崩す、3つの理由
ここからが作業療法士として一番伝えたいことだ。
スマホ首は、首の問題だけじゃない。
理由① 前頭前野の疲弊
長時間スマホを見続けると、脳の前頭前野が情報過多になって疲弊する。
前頭前野は感情のコントロール、集中力、判断力を司る部位だ。ここが疲弊すると無感情になったり、感情失禁(ちょっとしたことで泣いたり怒ったりする)が起きたり、集中力が低下したりする。
無感情になるのはうつ傾向に近い状態だ。感情失禁は双極性障害に影響するものがある。スマホを見すぎることで、脳が精神疾患に近い状態になっていく。
理由② ブルーライトによる睡眠障害
寝る前のスマホは睡眠の質を下げる。ブルーライトがメラトニンの分泌を抑制するからだ。
睡眠不足が続くとうつ傾向になりやすい。これは医学的に証明されていることだ。「なんとなく気分が重い」「朝が辛い」という人の中に、スマホによる睡眠障害が原因になっているケースは少なくない。
理由③ 他者比較による自己肯定感の低下
SNSを見続けると、他人と自分を比較し続けることになる。
他人の充実した生活、きれいな写真、成功の報告。それを見るたびに「自分はダメだ」という感覚が積み重なる。
さらに怖いのは、誰かを下に見ることでしか自分を満足させられなくなるケースだ。これは自己肯定感が著しく低下しているサインだ。
私がやっているスマホ首の予防法
作業療法士として、そして自分自身がストレッチポールを愛用する人間として、具体的な予防法を紹介する。
【ストレッチポール① 縦置きで背骨に沿って乗る】
ストレッチポールを背骨に沿って縦に置き、その上に乗る。コロコロと転がすことで肩甲骨や背骨周りの筋肉の緊張をほぐせる。デスクワークやスマホで縮こまった背中をリセットするのに最適だ。
【ストレッチポール② 胸椎に横向きに置いて伸ばす】
猫背になっている胸椎の部分に対して、ポールを横向きに置いて乗る。前傾で丸まってしまった胸椎を後ろに伸ばすことができる。スマホ首の根本的な原因にアプローチできる使い方だ。
【ストレッチポール③ 全身のケアにも使える】
横向きにしてお尻で乗って股関節を伸展させると大腿直筋が伸びる。殿筋のマッサージ、ふくらはぎをコロコロして腓腹筋のリリースなど、一本で全身のケアができる。
時間は痛くならない程度でいい。個人差があるのでやりすぎは禁物だ。
【タイミングは朝一番がベスト】
人間は寝起きが一番体が硬い。だから朝一番にストレッチポールを使うのが理想だ。ただ寝る前のセルフケアも睡眠の質を上げるために大切だ。
【マエケン体操で肩甲骨をほぐす】
肩甲骨・胸郭のストレッチとして特におすすめなのがマエケン体操だ。メジャーリーガーの前田健太投手が行っていることで有名なこの体操は、肩甲骨周りを大きく動かすことで胸郭の柔軟性を高める。スマホで固まった肩周りのリセットに最適だ。
デジタルデトックスで脳を休める
姿勢を整えることと同じくらい大事なことがある。
スマホを置く時間を作ることだ。
私自身はSNSをほとんどやらない。他人の生活に興味がなくなったというのもあるけど、脳を休めることの大切さを知っているからでもある。
デジタルデトックスは難しく考えなくていい。
寝る1時間前はスマホを置く。食事中はスマホを見ない。散歩中はスマホをポケットにしまう。それだけでいい。
脳は休息を必要としている。スマホを手放す時間が、前頭前野を回復させ、メンタルを整える。
今日あなたに伝えたいこと
スマホを持つことで姿勢が崩れる。これは避けられない。
でも崩れた姿勢をリセットすることはできる。
首・肩・背中のセルフケアを習慣にすること。そして脳を休める時間を意識的に作ること。
「なんとなく気分が重い」「集中できない」「感情がコントロールできない」という人の中に、スマホの使い方を変えるだけで改善するケースがある。
メンタルの不調は、心だけの問題じゃない。姿勢と脳の疲労から来ていることがある。
作業療法士として、そのことを知ってほしかった。
私が毎日愛用しているストレッチポールはこちらです。作業療法士として、そして自分自身が ストレートネック予防に10年以上使い続けている 唯一のセルフケアグッズです。 高いな…と思う方は まず記事を読んで使い方だけでも 参考にしてもらえたら嬉しいです。
作業療法士・15年目。特養勤務。HSP・ISFJ。ストレッチポール愛用歴10年以上。今日も寝る前にコロコロしています。
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