妄想日報 5月14日「人間椅子」
8:47出勤。
午後、来たる株主総会のための事前準備。部署問わず、手の空いた者たちが協力する。ひとまずは傷みの出てきた椅子の選別作業。
いっしょにその検分をしていた江戸川さんが
「ボク、実は椅子のなかにひそみたい願望があるのヨ。人間椅子として、女性に座られたかったりなんかして」
と、邪気なく尋常ならざる性癖を口にだす。
「たまに夢想してる。たとえば、ほら、あそこの椅子がボクだったらなあ、とか」
と、そのタイミングで、偶然にもその椅子に女性社員のかたが激しく蹴つまずいた。
「大丈夫⁈」と周りに心配された彼女は
「ごめんなさい!わたしは平気。ていうか椅子さんが痛かったと思う」
それを見た江戸川さんは思わず
「かあーっ!たまらん」
という恍惚の言葉を漏らし
「『けつまづいたっていいじゃないか人間椅子だもの♡』らむぽ」
と、ほんわかエログロ詩までこさえたので全力でひいた。
