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妄想日報 5月1日「ブローイン・イン・ザ・ウインド」

8:46出勤。
午後、ブロンドオンブロンド商会のボブ・ディラン社長をお訪ねする。「弊社も私もアナログですから」といつもおっしゃる。
地元を愛し、生まれたこの街で子供時代・学生時代を過ごし、恋もし、家庭も持ち、会社も起こした。
そんなディラン社長には、やはりアナログを愛する幼馴染みのご友人がいて
「いっとき、そいつらとえらい喧嘩になったんですよ。そこの喫茶店『ロイヤル・アルバート』じゃなかった。その隣の店か」
テルさんと二人、その理由をお尋ねすると
「ボクがその年、年賀状を『エレキ』に替えたんだよね。そしたら『明けましておめでとうをエレキに替えるな!今年もよろしくをエレキに替えるな!』
一人なんてボクのこと『裏切り者!ユダ!』なんて言うんだからね。こっちもあったまきて『嘘つき!お前なんか信じねえぞ!』
絶交寸前だったね」
会社からお暇した後、テルさんに
「あれって年賀状を紙から電子メールに替えたってことですよね?」と聞くと
「うん。やっぱり、変化するときは色々言われるものなんだよね」と、少ししんみりした声が返ってきた。
ふとその横顔を見るとテルさんは
「うん。俺も気にせず『婚活アプリ』始めるぞ!」
と言い、どこか吹っ切れた表情になって、少し強くなった五月の夕暮れの風に吹かれていた。

#日記 #創作 #3行日記 #ボブ・ディラン #風に吹かれて #エレキギター #ロイヤル・アルバート・ホール

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