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妄想日報 5月13日「天正遣欧使節」

8:48出勤。
ナオさんとユミさんのお住まいは割合ご近所。休日になると買い出しへ行く大型スーパーまで一緒らしく。
「あそこのライフの周り『一通』多いでしょ?道細いし。歩行者多いし。子供も多いからほんと運転コワイ!」とユミさん。
「ユミちゃん運転するものね。ウチの運転は旦那なんだけど、このまえ子供の飛び出しあったよ。もーひやっ!とした」とナオさん。
いっそ道沿いにずらっと、あの『飛び出し坊や』の看板を設置してほしい、と熱望する。
「滋賀県発だから、あっち行くとやたら道にあるらしいよ『飛び出し坊や』」「そうなの⁈たしか、あの子、名前もあるんだよね?」
すると、キリさんが割って入ってきて
「はいはい!わたし名前しってる。全員しってる。全員こたえられます!」
「え?全員?」と不審に思うがキリさんは
「『飛び出し坊や』でしょ?伊東マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、千々石ミゲル。あ、千々石ミゲル出たっけ?えーと、そかそか、原マルチノだ!」
みんなが「え?それって?…天正遣欧使節?」と困惑していると
「うちの娘さあ、中学に入ったら留学したいなんてさいきん言い出して。それはいいことなんだけど、お金かかるからほんっと迷惑!
これ、もとはと言えば『飛び出し坊や』たちのせいだからね!親のフトコロ事情も知らずに、勇んで世界に飛び出してんじゃないわよ!」
「…世界に『飛び出し坊や』?」
と唖然とする皆を取り残し、よほどの恨みゆえか、目を吊り上げたキリさんは敬虔な少年四人の名前を執拗に復唱しつづけていた。

#日記 #創作 #3行日記 #天正遣欧使節 #飛び出し坊や #とび太くん #伊東マンショ #千々石ミゲル #中浦ジュリアン #原マルチノ

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