Vol.14 ろう・難聴者と音楽 Part1「問題提起」
【響け ~La mia voce~】ご覧いただき、ありがとうございます。
多くの皆さまに、興味・関心を持っていただけること、心より嬉しく思います。しばらく、ご無沙汰しておりましたが、今後もよろしくお願いいたします。
9月になり、少し秋の訪れを感じられるようになってきましたね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
まだまだ、暑い日もありますが、私は、サンマに、お芋、果物、といった食欲の秋がまちどおしくて仕方がありません。
秋と言えば、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋が挙げられますが、
最近、学校や保育、地域のイベントで、音楽と手話をコラボさせたもの?を取り上げているサイトを目にすることがありました。
どんなものなのかと気になり、検索してみたところ「うーーーん、なんだかな」と、思うものばかりで、様々に思うことがありましたので、
今回は、「ろう・難聴者」と「音楽」についてお送りします。
(さまざまな立場からの意見も取り上げつつ、私個人の考え方をお伝えしていきます。)


と言われます。
多くの人は、楽器や歌を聞いたり、奏でたりすることを思い浮かべるのではないでしょうか?
ろう・難聴者にとっての「音楽」について考えた時、聞こえる方の多くは、
歌に手話をつけた表現(手話歌や手話ダンスなど)を想像したり、
はたまた「聞こえないんだから、音楽なんてできないじゃん。」
と思われたりするかもしれません。

人によって聴力や育った環境も異なるため、ひとくくりにして答えることはできないのです。
耳がきこえなくても音楽を楽しんでいる人は何人もいますし、カラオケが好きなろう・難聴者もいます。
そして、耳が聞こえないことで有名な音楽家といえば!!
おそらく誰もがこの人の名前をあげるでしょう。

ろう・難聴者の場合、
音楽を演奏したり、聞いたりすることは難しいことですが、
ベートーヴェンの他にも、音楽を生業にして、世界的に活躍されているろう・難聴者もいます(ピアニスト、マリンバ、パーカッション奏者など)。
気になる方は下記のサイトをご覧ください。
【Silentvoice】
Silent voice 広報部
『Look at Voice』Q10 「『音楽』は、あなたにとってどんな存在?」 ろう者・難聴者インタビュー
ろう・難聴の子どもが、音楽と触れ合う方法として、日本の教育現場では、以下の活動が用いられています。
▪ 和太鼓
▪ 楽器演奏
▪ 手話歌
▪ ボディーパーカッション など
太鼓などの打楽器は、「音」が聞こえなくても、「振動」を感じられるため、ろう学校のクラブ活動や音楽の時間に取り入れられている所があります。
「ろう・難聴者」と「音楽」、「ろう・難聴者の音楽」について語られるとき、
しばし、問題提起されるものがあります。

様々な名称で呼ばれている、これらのものです。
*ここでは、『手話ソング』という名前を用います。
一般的には、「歌を歌いながら、歌詞を手話の動きで表現するパフォーマンス」のことです。(CDの曲にあわせて、手話単語を用いて歌詞を表現する場合もあります。)
YouTubeやSNSなどで視聴したことがある、
幼稚園や小学校の時に体験したという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も、小学校1年生の時、音楽の時間に手話ソングを教えてもらって、体験したことがあります。
ちょうどその頃、『星の金貨』や『君の手がささやいている』など、聴覚障害者をヒロインとしたドラマが流行していたこともあり、
『大きな古時計』『ともだちになるために』などの歌を歌いながら、手話ソングをした記憶があります。この経験が手話を覚えるきっかけになりました。
この「手話ソング」
人権教育の一環として用いられたり、音楽の教科書にも記載されたりしているのですが…賛否両論があり、ネット上でもたびたび論争になるのです。
個人的な意見として、
私は、あまり好きではありません。
私にとっては、楽しむものというよりも、
「全く意味が分からないモノ」
なのです。
歌でもない、手話でもないパフォーマンス、手遊び歌?に近いもの
と言った認識でしょうか。
子どもの頃は、楽しくやっていたのですが、年を経るにつれ、魅力を感じなくなり気持ちが離れていきました。
ここでは、議論されている事柄についての紹介はしますが、
どちらかの立場を批判したり攻撃したりするようなことは、いたしません。
聴覚障害の有無にかかわらず、『手話ソング』が好き、というもおられるし、
積極的な活動や、生きがいにされている方もいらっしゃるからです。
その方々を否定するつもりは、私には少しもありません。
『手話ソング』について、現代社会の中で賛否両論ある…
という前提のもとに進めます…というか、ある、のですが、
その「両論」の中で問われていないことがあるように思います。

ということです。
先にも触れましたが、ろう・難聴者の中には、歌を歌うことやカラオケが好きな方が、たくさんいます。
人はなぜ歌を歌うのか?
歌いたいと思うのか?
これから開始するセクションは、
長――――――――――――――――――編になります。
「ろう・難聴と音楽」、「ろう・難聴者の音楽」、「手話」についてお送りします。
今回は、この辺で!
