「投資リスクゼロ=安全」じゃない?~投資詐欺から考える本当のリスク
投資詐欺のニュースをよく耳にするようになりました。
「絶対に儲かる」「元本保証」「月利10%」など、ちょっと考えれば怪しいとわかるものもあれば、一見まともに見えて専門知識がないと判断が難しいものまで、手口は年々巧妙化しています。
投資詐欺の被害にあった人の話を聞くと、他人事とは思えず、誰しも「自分は大丈夫だろうか?」と不安になるものです。
ここで「投資詐欺のリスクをゼロにできる」
いや、「投資詐欺のリスクはもともとゼロである」
と言われたら、どう感じるでしょうか?
「いやいや、詐欺にあったら損をするじゃないか!」と反論したくなるかもしれません。
しかし、投資における「リスク」という言葉の意味を考えてみると、少し違った見方ができます。
一般的に「リスク」と聞くと、「危険なこと」「損をする可能性が高いこと」と思われがちですが、投資の世界では「リスク=不確実性」として捉えられます。
つまり、「得をするか損をするかわからないこと」が「リスク」なのです。
そう考えると、投資詐欺はどうでしょう?
騙されたら必ず損をするので、「得をするか損をするかわからない」という状態ではありません。
つまり、投資詐欺には「リスク」がない、すなわち「リスクゼロ」と言えてしまうわけです。
もちろん、これは単なる屁理屈です。
投資詐欺が安全だと言いたいわけではありません。
でも、こうして「リスク」の本来の意味を理解してみると、投資における「リスク管理」の重要性が見えてきます。
投資において本当に避けるべきは、「リスクが高いもの」ではなく、「確実に損をするもの」です。
リスクを恐れてすべての投資を避けてしまうのではなく、「リスクと確実な損失の違い」を理解したうえで、適切な投資判断をすることが大切なのです。
結局のところ、投資詐欺にあわないためのいちばんの対策は、
「うますぎる話は疑うこと」
――これに尽きます。
詐欺に引っかかってしまったら、「リスク」以前に、確実な損失を被ることになります。
だからこそ、「安全」「確実」を強調している話ほど、まずは一歩引いて疑ってみる視点が大切です。
とはいえ、「詐欺が怖い」「リスクが怖い」と考えるあまり、投資そのものを遠ざけてしまう人も少なくありません。
「お金に関して失敗したくない」「損するくらいなら、何もしない方がマシ」と思ってしまう気持ちも、よくわかります。
でも、本当にそれで安心と言えるでしょうか?
たとえば、物価が上がり続ける中、預金の価値が目減りしていく「インフレ」や、年金制度に対する不安など、
私たちの暮らしには、「行動しないことによって生まれる損失」も潜んでいます。
投資を避けるという選択は、一見、安全に思えるかもしれません。
でも、「何もしないこと」にも、確実な「リスク」があるのです。
投資で大切なのは、「リスクを避ける」ことではなく、リスクを理解し、コントロールすること。
本当のリスクは、「リスクそのもの」ではなく、
「リスクを正しく理解しないこと」と言っても過言ではありません。
だからこそ、詐欺のような「確実な損失」を遠ざけると同時に、正しくリスクを見極め、将来のために「取る価値のあるリスク」を選び取っていく――
それこそが、これからの時代を生き抜く知恵になるのです。
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