多趣味ライターは「趣味100の効能」を考える~趣味のメリット百選
清水義範氏の『秘湯中の秘湯』(新潮文庫)という本に、
「結婚したい女性・百三の条件」
という短編が収録されています。(あー絶版だーーー😭)
「結婚する相手の女性に対して、
どうしてもこれだけは満たしてほしいという条件を、
百三つ記入して下さい。」
というアンケート(もちろん誤植)に答えようとした主人公が、
「本当は三つでいいのに、百三つもの条件を本気で考えていく」
という話です。
結婚相手に求める条件が「103」もあるわけないんですよ。
それを、主人公がうんうん唸りつつ試行錯誤しながら
むりやり書き出していく過程が面白いんですね。
そこで、ふと、思いついたんです。
……もし、「趣味」だったら?
たとえば、「多趣味ライター」の私に、
「趣味の効能を10個紹介するエッセイを書いてください」
という依頼があったとして。
——その依頼に「誤植」があったとしたら⁉️
「趣味の効能を100個紹介するエッセイを書いてください」——
もちろん、受けて立とうでは、あーりませんか‼️
(無駄に荒い鼻息😤)
この記事は、そんな無意味なことを思いついてしまった私が、
理不尽な依頼(※妄想です)に対して、
大真面目に応えようと奮闘する、
愛と感動のドキュメンタリーです(たぶん)。
【第一段階】一般的な「よく言われる効能」で埋めていく
要は、趣味の「栄養成分表示」を作るってことですよね?
楽勝、楽勝。
「I can do this all day!」(一日中でもできるぞ!)
by「キャプテン・アメリカ」
まずは、思いつくまま挙げてみることにしましょう。
001:ストレスが減る
002:気分転換になる
003:毎日が楽しくなる
004:自己肯定感が上がる
005:他人と比べなくなる
006:生きがいになる
007:季節の変化に敏感になる
008:気持ちが安定する
009:時間が早く感じられる
010:忙しくても前向きでいられる
011:五感が喜ぶ
012:一人の時間が充実する
013:生活にハリが出る
014:好きなことを語れる
015:友だちができる
016:無心になれる
017:記録が習慣になる
018:毎日が少しずつ積み上がる
019:モヤモヤを昇華できる
020:「私ってこれが好きなんだ」と気づける
【第二段階】仕事に効くってことにしておけば、なんとかなる
……と、ここまで挙げてみて思いました。
「これ、本当に100個も挙がるのか……?」
すでに、いくつか似たような効能が挙がってる気がするし。
いやいや、大丈夫。
「ビジネスに効く」ってことにすれば、まだ稼げるはずだ。
履歴書の「趣味」欄を
「学歴・職歴」なみに広げてもらうためにも、
ここは、私が頑張らねば!
021:プレゼンがうまくなる(趣味語りの応用)
022:調整力が上がる(イベント日程を死守)
023:企画力がつく(どう広げるか日々考える)
024:情報収集力が上がる(常にググってる)
025:継続力が鍛えられる(趣味って続く)
026:タスク管理がうまくなる(ToDoが増える)
027:フィードバックに強くなる(投稿の反応)
028:簡潔に話す訓練になる(聞かれてないのに話す癖)
029:メール文が柔らかくなる(やさしい気持ちになる)
030:モチベーション理論に詳しくなる(自分の原動力)
031:共感力が上がる(他人の趣味も尊重)
032:話題提供力が育つ(沈黙を防ぐネタ)
033:質問力が上がる(「それってどんな趣味?」)
034:“熱心なファンの気持ち”がわかる(これ営業でも大事)
035:スライド作成がうまくなる(趣味布教用)
036:売る力がつく(趣味の出品や推し布教)
037:マーケティング感覚が身につく(どこで何を売る?)
038:人前で話す耐性がつく(語り出すと止まらない)
039:趣味=副業の可能性が見えてくる
040:「仕事ばかりじゃない人生」だと気づける
【第三段階】心と身体に効くに決まってる
40個を過ぎて、
私は一度コーヒーを淹れに立ち上がりました。
こんなに真剣に趣味の“効能”を考える日になるなんて、
朝起きたときは、思ってもみませんでした。
でも、思うのです。
もし誰かが
「趣味なんて、時間のムダじゃない?」と言ってきたら。
——私は、これだけのリストを突きつけてやれるのだ、と!
さあ、次は“心身の健康”。
人は、気づかぬうちに、趣味に救われている。
041:呼吸が深くなる
042:姿勢が良くなる(座って集中)
043:不安感が減る
044:睡眠の質が上がる
045:体温が上がる(熱中しすぎ)
046:免疫力が高まる気がする(※個人の感想です)
047:食欲がわく(または抑えられる)
048:心拍数が適度に上がる
049:内臓にやさしい食事を心がけるようになる
050:病気ともうまく付き合えるようになる(気が紛れる)
051:週末が楽しみになる
052:月曜日が怖くなくなる(週末の余韻)
053:孤独が気にならなくなる
054:「癒やし」が明確になる
055:瞑想に近い効果がある(無心)
056:お酒(orコーヒー等)がうまく感じる
057:外に出る口実ができる
058:他人の幸せを願える(「あの人も推し活してる」)
059:美容にも気を遣うようになる(推しに恥じない私)
060:自分をほめる材料が増える
【第四段階】ライフスタイル全体にじわじわ効いていることにしてみる
……正直、ここで一回、天を仰ぎました。
いや、こんなに「効いてる」って言い張ってるけれども、
本当に、そんなに効いてる? 100も? 毎日?
そんな迷いが生じるくらいには、
ちょっと疲れてきたわけです。
でも、ここでやめたら、趣味じゃない。
——え、いつから、これが趣味になってた?
というか、そもそも、こんなこと続ける意味はあるのか?
いや、意味があるかどうかじゃない。
面白いかどうかだ、私が。
疑うな。迷うな。諦めるな。
「犀の角のように、ただ独り歩め」
(byブッダ)
朦朧としてきた意識の中にブッダ降臨!
私は再びリストに向かいました。
061:休日が有意義になる
062:平日の夜が充実する
063:1日の始まりにスイッチが入る
064:お金の使い方が変わる(節約も趣味のため)
065:家の中が整う(趣味空間のため)
066:モノ選びが慎重になる(趣味グッズに埋もれないため)
067:日常がネタになる
068:趣味で食べていける(家庭菜園的な)
069:記録が習慣になる(日記・写真)
070:暮らしにリズムが生まれる
071:家族との会話が増える(共有・報告)
072:趣味が家族への理解を深める
073:運が良くなる(ポジティブ思考になるから)
074:模様替えのモチベになる
075:カレンダーが趣味予定で埋まる
076:推し色のインテリアになる
077:ペットとも人生の楽しみを共有できる
078:配達のワクワクが増える(ポチりすぎ)
079:ご近所と交流が生まれる(地域趣味イベント)
080:時間割を自分で設計するようになる
【第五段階】自己理解と自己表現に効いていることに気づく
残り20個。
ついにここまで来ました。
この先は、もう「利便性」や「改善」の話じゃない。
趣味が私にどう効いたのか、とかじゃなくて、
趣味を通して見えてきた自分って誰なんだ、みたいな。
なんだ、これ、もう哲学やん。
趣味の宇宙やん。
ここから先こそ、趣味の「真の効能」なのかもしれない。
081:自分の好きなものに正直になれる
082:「得意・不得意」が見えてくる
083:知らなかった自分に出会える
084:他人からの見え方を気にしなくなる
085:「これだけは譲れない」が見つかる
086:他人の“好き”を尊重できるようになる
087:言葉にしにくい感情が整理できる
088:過去の自分を受け入れやすくなる
089:未来の自分が楽しみになる
090:自分に拍手を送りたくなる
091:「人生、悪くない」と思える
092:選択肢を持てる自分になれる
093:軸がブレても戻る場所ができる
094:自分語りが嫌じゃなくなる
095:過去の失敗をネタにできるようになる
096:他人の趣味に敬意を持てる
097:「人は人、自分は自分」と思える
098:自分に向けたラブレターになる
099:「これ、効いてるな」と実感する瞬間がある
100:趣味の効能を100個挙げるエッセイを書ける
【あとがき】趣味とは、効能を超えた「something(何か)」である
ついにやりました!
趣味の効能、100個、挙げきりました!!!
この喜びを誰に伝えたいですか?
……って、もちろん、
今これを読んでくださっているあなたに、です!
ここまで読み進めていただいて、ありがとうございました!
多少(どころじゃない?)無理やり感はありましたが、
そこはそれ、「元ネタリスペクト」ということで……(^^;
さて。
「I can do this all day!」(一日中できるぞ!)
という「キャプテン・アメリカ」の名台詞を引用しましたが、
まさに、「一日中」でもやってられるのが、趣味というもの。
効能を100個並べようとするこの試みが、
すでに「趣味的」だったのかもしれません。
でも、数えてみてわかりました。
趣味は、何かに効いていることにしてもいいし、
なにも効かなくても、全然かまわない。
効能なんてあとづけで、
「楽しいからやってる」が最強だと思うのです。
効能なんて、あってもなくてもいい。
「I can do this all day!」
今日も、「一日中」趣味を楽しみましょう!
<きのころワンポイント名言>
「人は、自分の人生に何を求めるかではなく、
自分の人生が自分に何を求めているかに気づくべきだ」
——ヴィクトール・E・フランクル
「人は、自分の趣味に何を求めるかではなく、
自分の趣味が自分に何を求めているかに気づくべきだ」
——きのころ
<私の書いた本が出ました!>
<「趣味の数え方」についてゆるストイックに考えたエッセイ>
<お知らせ>
「多趣味スタイル」というマガジンを作成しました。
今後も「多趣味」をテーマとした記事を書いていきます!
たくさんのnoteの中から、私の記事を見つけて読んでいただき、
ありがとうございました。
「なんかいいかも」と感じていただけたら、
スキやフォローで合図を送ってもらえると、とても励みになります。
どうぞ、よろしくお願いします。
