楽しく仕事をしている時、「頑張ろう」とは思わない。
ピーターの法則という概念があります。
アメリカの教育学者であるローレンス・Jピーターが提唱したものです。
「人は以前に有効だと感じたものを、ほかの場所でも有効だと信じて使ってしまう」現象に注目し、企業などの組織における人材活用にもあてはまるとしました。
平たく言うと、
現在の役職での実績を評価されて昇進。
しかし、昇進した役職は、必ずしも、実績を上げた部署や役職とは同じ能力やスキルを求められないため、逆に、昇進した役職で力を発揮できなくなったり、成長が止まってしまったりする
現象の事です。
自分のこと、周りの様子を見ても、うなずける法則です。
言葉は悪いですが、どうして、この人がこのポストに昇進したのか?と疑問に思うような仕事ぶりの人がいますが、それは、今のポストの仕事内容がその人に合っていなかっただけで、昇進する前の活躍とはまた別になります。
昇進、出世は給料が上がったり、自分の裁量が増えて、やりたい仕事ができたり、楽しいこともたくさんありますが、それに見合うほどに大変なこともあります。
例えば、チームの代表となり、責任を負うことになります。
例えば、自分は営業職が好きだったのに、出世したことで管理職として、違う能力を求められたりします。好きだった現場から離れ、デスクワークが中心になるかもしれません。
そして、自分の思い、周りの評価、部下を持つことでおこるズレにストレスを感じるかもしれません。
会社などにいると、年相応に昇進、出世しないと寂しい、悲しいという思いもありますが、逆に、自分が好きな現場から離れる事の方が、人生としては切ないという感じ方もあります。
率直に言ってしまえば、出世、昇進にも向き、不向きがあります。
昇進した先の役職で、バリバリ仕事をする人もいますが、逆に、今いる現場、自分が好きな役職~それこそ、天職だと思って仕事をした方が幸せという人だっています。
地域の読書会に参加しています。メンバーに教員、元教員の方が多くいます。
教員の世界も、学級担任(教諭)・学年主任・教務主任・教頭・校長など、それぞれ役職があります。
こんなことを言われていました。
学級担任と教頭、校長などの管理職では、求められる能力が違ってきます。
管理職になっていくと、事務処理や学校全体のお金の管理やPTAなど学校外部との連絡調整、地域内の他の学校、教育員会との連絡調整などの仕事が多くなって、子供達と授業などで関わることは、ほとんどなくなります。
だから、本当に子供が好きで、子供達と授業を楽しく行っていた先生ほど、良い評価をされて、出世コースに乗るのですが、逆に、出世すると、子供達との関わりが極端に減り、逆に、やりがいを失ってしまう方もいます。
逆のこともあって、正直いって、授業はあまりうまくなく、子供達からの人気もパッとしなかった人が、管理職になって、事務処理の速さ、根回しなどの連絡調整のうまさで活躍する人もいます。
今まで、自分は
出世、昇進する人はすごい人。
しない人は、「ダメな人」。
と思っているところがありました。
でも、考えてみたら、あえて出世せずに、自分の好きな仕事、得意な仕事で楽しく仕事を続けることも立派なことですし、むしろ、そうやって楽しそうにしている姿は、周りの人に大きな影響を与えていくのではないかとも思います。
出世とは、すでに存在している大きな世界に出ること。
自分がそこに合わせていくこと。
反対に、自分の好きなことを極める中で、自分が入っていく世界を見つけることがあってもいい気がします。
出世や昇進は、退職など、その組織を出たら終わってしまいますが、自分が好きな世界を見つけて楽しんでいくことは、むしろ、一生もの。ずっと活躍できるかもしれません。
そして、自分の好きに共感してくれる仲間が集まってくれば、一生の友人なるとも思います。こちらは、仕事というより、趣味に近いかもしれません。
出世・昇進してバリバリ仕事をする。貢献する。
自分の好きを極めて、自分の世界を広げて貢献していく。
どちらも魅力的だと思います。
自分にふさわしい仕事、場所の見極めとして、
「(辛くても)頑張るぞ」と思わなくても、夢中にやれること」
があります。
たぶん、「頑張ろう」としている時点で、無理をしている証拠ですし、逆に、自分が本当に好きで、やりたいと思っていることに対して「頑張ろう」という気持ちにはならないと思います。
周りからは、よくあそこまでできるな、すごい努力(練習量)だと見えるかもしれませんが、たぶん本人は、いたって楽しくやっているはずです。大谷選手なんかもそうですね。圧倒的な練習量、体調管理をされているのに、頑張ってやっています~という悲壮感はありません。穏やかで笑顔をたたえていますし。
また、ビビリで内向的な自分は、嫌々やっている仕事、自分には合わない不得意な事などは、周りの反応、言葉をネガティブに受け止めてしまうこともよくありました。
逆に、好きなこと、夢中にできることに対して何か批判、アドバイスをいただいても、あまりショックではなく、むしろ、「もっとよりよくできる」「そうか、その手があったか」など、前向きにとらえられることが多かったです。
人生観、仕事観は人それぞれですが、いい仕事をされている方には、必ずと言っていいほどしっかりとした仕事観がありますし、「出世自体」が目的にもなっていません。
自分の持ち味を生かしながら、「いい仕事がしたい」と思う今日この頃です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
