見出し画像

だれも見ていなくても 第1話 名前のない努力たち

ときどき、人の心には言葉にならない影が落ちます。
頑張っても、返事がない。
工夫しても、反応がない。
気持ちを込めて差し出したものが、まるで空気の中に溶けていくように消えていく。

そんな日が続くと、胸の奥に薄い膜のような寂しさが張りつきます。
「私は何をしているんだろう」
「意味なんてあったのかな」
静かに、自分自身の存在までも淡く輪郭をなくしていくような感覚。

だけど本当は——
努力には名前がつかなくても、確かに“息づいていた時間”が存在しています。

誰にも見られなかったとしても、
誰にも気づかれなかったとしても、
あなたの中で光を探し続けていた瞬間が、確かにあった。

評価とは、思っている以上に“世界の一部”でしかありません。
あなたの努力は、評価の有無によって生まれたり消えたりするものではなく、
静かに、呼吸のように、あなたの中を流れていたもの。

見えないところで踏ん張った時間は、
人には伝わらなくても、あなたの人生の地層にしっかり刻まれています。

もしかしたら、今日あなたが感じたあの空虚さも——
“名前のない努力が、あなたをまだ諦めていない証”なのかもしれません。

やま

いいなと思ったら応援しよう!

やま ありがとうございます。励みになります!