資格勉強を頑張っているあなたへ
開業18年目42歳の社労士・キャリアコンサルタント・産業カウンセラー・コーチングコーチ。労務、キャリア、心の支援を通じて、働く人と会社のよりよい関係づくりを発信します。
18年前に2回目の社労士試験を受けるまでの期間がすごくしんどかったです。
得体のしれない不安に襲われ、不合格の夢で起きて、蕁麻疹も出て…
でも、それでも過去問解いて、間違った箇所をテキスト見ながら復習して、覚えて、忘れて、覚えての繰り返しとずっと向きってました。
合格できたときは本当に嬉しかったし、それからも人生は本当に変わりました。
勉強して良かった、と心から思えました。
それから資格の講師も17年続けて、同じ思いの受業生方の話をたくさん聴いてきました。
今、試験前でしんどい時期だと思います。
そんな貴方へ
つらいのは、真剣に試験と向き合っている証拠です
資格試験の勉強を続けていると、ふと心が折れそうになることがあります。
「何度読んでも覚えられない」
「問題を解いても間違えてばかりいる」
「周りの人は順調そうなのに、自分だけ遅れている気がする」
「本当に合格できるのだろうか」
仕事をしながら勉強している方であれば、時間を確保するだけでも簡単ではありません。
疲れて帰宅したあとに机へ向かう。
家族が寝静まったあとにテキストを開く。
休日も予定を調整して、模擬試験や講義を受ける。
本当は休みたい日もあるでしょう。
遊びに行きたい日も、何も考えずに眠りたい日もあるはずです。
それでも、あなたは勉強を続けています。
まずは、そのことをもっと褒めてあげてください。
「まだ足りない」ではなく、「ここまで続けてきた」
資格試験の勉強をしている人は、自分に厳しくなりやすいものです。
一つ覚えると、まだ覚えていない十個が気になります。
一問正解しても、間違えた問題ばかりが目に入ります。
「今日は二時間しか勉強できなかった」
そう考えてしまう日もあるでしょう。
しかし、見方を変えれば、忙しい一日の中で二時間も勉強したのです。
たとえ二十分であっても、テキストを開き、昨日より一歩前に進みました。
資格試験に挑戦していない人から見れば、あなたが続けていること自体が、十分にすごいことなのです。
けれど、毎日勉強している本人は、それを「当たり前」にしてしまいます。
当たり前になった努力は、自分では見えにくくなります。
だからこそ、意識して自分を褒めることが必要です。
「今日も机に向かった」
「疲れていたけれど、問題を一問解いた」
「前に間違えた問題が、今日は理解できた」
小さなことで構いません。
努力は、結果が出てから初めて価値を持つものではありません。
結果に向かって積み重ねている一日一日に、すでに価値があります。

つらいのは、真剣に向き合っている証拠
勉強がつらいと、「自分には向いていないのではないか」と考えてしまうことがあります。
しかし、つらいと感じるのは、それだけ真剣に試験と向き合っている証拠でもあります。
合格したいと思っているから、点数が伸びないと悔しい。
理解したいと思っているから、分からないことが苦しい。
人生を変えたいと思っているから、不安になる。
どうでもいいことであれば、悩むこともありません。
不安や焦りは、あなたの弱さだけから生まれているのではありません。
「合格したい」
「この資格を仕事に生かしたい」
「今の自分を変えたい」
そんな真剣な思いがあるからこそ、心が揺れるのです。
もちろん、つらさを我慢し続ける必要はありません。
眠れない、食欲がない、何をしていても強い不安が消えないという状態であれば、休息や周囲への相談が必要です。
休むことは、勉強を諦めることではありません。
長く走り続けるために、立ち止まって呼吸を整えることも、合格に向けた大切な行動です。
「できなかった日」だけで自分を評価しない
資格試験の勉強では、思いどおりに進まない日があります。
仕事でトラブルがあった日。
家族の用事を優先した日。
体調がすぐれなかった日。
集中できず、同じ文章を何度も読んだ日。
その一日だけを見て、
「自分は意志が弱い」
「また続けられなかった」
と決めつけないでください。
一日勉強できなかったことと、あなたに能力がないことは、まったく別の話です。
キャリア支援やカウンセリングの場でも、人は事実以上に厳しい言葉を自分へ向けてしまうことがあります。
他人が同じ状況だったら、
「仕事が忙しかったのだから仕方がないよ」
「今日はゆっくり休んで、また明日から始めよう」
と声をかけられるのに、自分にはなかなか同じ言葉をかけられません。
自分に甘くするのではありません。
自分を立ち直れなくなるまで責めない、ということです。
資格試験は、一日だけで合否が決まるものではありません。
うまくいかなかった日があっても、次の日に戻ってくればいいのです。
ポジティブな自己暗示があってもいい
「根拠もないのに、合格できると思ってはいけない」
そう考える方もいるかもしれません。
けれど、試験勉強を続けるためには、少しくらい自分に都合のよい言葉があってもよいと私は思います。
問題を一問正解したら、
「覚えた!」
昨日分からなかったことが理解できたら、
「できた!」
不安になったときには、
「私は合格できる!」
と口にしてみてください。
言葉だけで、すべてが解決するわけではありません。
ただ、自分にどのような言葉をかけるかによって、意識の向け先や次の行動は変わってきます。
「どうせ無理だ」と言い続ければ、できない理由ばかりが目に入りやすくなります。
一方で、
「少しずつ覚えている」
「昨日より進んでいる」
「合格するための行動を続けている」
と声をかければ、前進している部分にも気づきやすくなります。
ポジティブな言葉は、努力をしなくても合格できるという魔法ではありません。
努力を続ける自分の心を支える言葉です。
あなたは毎日、試験問題だけでなく、自分の不安とも向き合っています。
だからこそ、自分を追い込む言葉だけではなく、自分を前へ進ませる言葉も持っていてほしいのです。

ここから先について
ここからは、勉強への自信を失いそうな日に使える「自分への声かけ」と、努力を見える形にするための振り返り方法をご紹介します。
読むだけで終わらず、実際の試験勉強に取り入れられる内容です。
【ここから有料部分】
自信を失いそうな日に使える三つの言葉
1.「覚えた!」
新しく覚えたことだけでなく、思い出せたことにも使います。
「今日は労働基準法の条文を一つ覚えた」
「昨日間違えた選択肢の理由を説明できた」
このように、具体的な事実と一緒に言葉にしてみてください。
試験勉強では、できない部分に目が向きやすいため、できたことを意識的に確認する必要があります。
勉強を終える前に、今日覚えたことを一つだけノートに書くのも効果的です。
2.「できた!」
満点を取ったときだけ使う言葉ではありません。
机に向かえた。
予定していた範囲を読めた。
分からない問題を調べた。
勉強を休んだあとに、もう一度戻ってこられた。
これらはすべて「できたこと」です。
合格までの道のりを支えているのは、こうした小さな成功の積み重ねです。
3.「合格できる!」
「絶対に失敗してはいけない」という意味ではありません。
「私は合格を目指して行動している」
「合格する可能性を自分で諦めない」
という意思を確認する言葉です。
不安が消えてから勉強するのではなく、不安を抱えながらでも一ページ進める。
その積み重ねが、合格へつながっていきます。
一日の終わりに行う三行振り返り
勉強を終えたら、次の三つを書いてみてください。
□ 今日、覚えたこと
□ 今日、できたこと
□ 明日、取り組むこと
例えば、次のように簡単で構いません。
「年次有給休暇の要件を一つ覚えた」
「過去問を十問解いた」
「明日は間違えた三問を復習する」
反省点を長く書く必要はありません。
振り返りの目的は、自分を責めることではなく、現在地と次の一歩を確認することです。
心が折れそうな日に確認したいチェックリスト
□ 睡眠時間が不足していないか
□ 食事を抜いていないか
□ 他人の進捗と比較しすぎていないか
□ 計画を詰め込みすぎていないか
□ 間違えた問題だけで自分を評価していないか
□ 一人で不安を抱え込んでいないか
□ 勉強を始めた理由を忘れていないか
当てはまる項目が多いときは、気合いを入れ直すよりも、勉強方法や生活のリズムを整えることが先かもしれません。
試験勉強にも、労務管理と同じように持続可能性が必要です。
一時的に無理をして勉強時間を増やしても、心身の調子を崩して長期間続けられなくなれば、かえって遠回りになることがあります。
合格後の自分から、今の自分へ質問する
少し目を閉じて、合格したあとの自分を想像してみてください。
そして、未来の自分から今の自分へ、次のように問いかけてみます。
「一番苦しかった時期を、どうやって乗り越えたのですか」
「諦めそうになったとき、何があなたを支えてくれましたか」
「今日の自分に、どんな言葉をかけてあげたいですか」
コーチングでは、問いかけによって自分の中にある考えや可能性を引き出していきます。
答えは、すぐに出なくても構いません。
ただ、「できない理由」だけを考えるのではなく、「どうすれば続けられるか」に意識を向けてみてください。
今日のあなたに伝えたいこと
合格発表の日まで、自信に満ちた状態でいられる人は多くありません。
不安になったり、落ち込んだり、自分の実力を疑ったりしながら、それでも勉強を続けています。
自信があるから続けられるのではありません。
続けてきた事実が、少しずつ自信になっていくのです。
今日、予定どおりに勉強できなかったとしても、これまでの努力までなくなるわけではありません。
一問間違えたからといって、合格できないと決まったわけでもありません。
どうか、自分に厳しい言葉をかけるだけで一日を終わらせないでください。
今日も頑張った自分に、こう伝えてあげてください。
「覚えた!」
「できた!」
「私は、合格できる!」
資格試験に真剣に向き合っているあなたの努力は、あなたが思っている以上に尊いものです。
合格という結果だけでなく、その過程で身につけた知識、習慣、忍耐力、そして自分と向き合った経験は、これからのキャリアを支える力になります。
つらい日は、少し休んでも大丈夫です。
立ち止まっても、また歩き始めればいいのです。
あなたがこれまで積み重ねてきた時間を、誰よりもあなた自身が認めてあげてください。
今日まで、本当によく頑張ってきましたね。
そして明日も、自分を信じて、小さな一歩を重ねていきましょう。
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社労士・キャリアコンサルタント・産業カウンセラー・コーチ、複数の視点から一つの悩みを見るよう心がけています。この記事が、貴方や会社の判断を少し楽にできていたら幸いです。