記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

 『【推しの子】』の愛と嘘 #0 〜アクアはなぜ死ななければならなかったのか?〜 

【ネタバレ厳重注意】

※原作漫画を全巻読了した人だけお読みください。


漫画やアニメに疎い私が『【推しの子】』にハマったのは、YOASOBIの『アイドル』がきっかけだった。
その少し前くらいから芸能界周辺の様々な問題が巷を騒がせるようになっており、あまりの酷さ、頻度に私も関心を持たざるを得なかった。
YOASOBI『アイドル』は、そういった業界の闇を描いた漫画『【推しの子】』のアニメの主題歌ということで、当時頻繁にメディアで採り上げられていた。

「これは観なきゃいけない作品かもしれないな」
そう思いつつも、忙しさにかまけてしばらく先延ばしにしてしまっていたのだが、つい最近やっとアニメを観、実写版を観、原作まで読了。
そして、遅まきながら衝撃を受けた。

好きなアイドルの子供に生まれ変わるという能天気な物語と見せかけ、主要キャラクターを2人も殺してしまう破天荒なストーリー。
業界の闇を暴く際に決して悪人を作らず、必ず解決の糸口を提示する作者のエンタメ愛。
運命に翻弄されるキャラクターたちの複雑な行動が全て心理メカニズムの裏付けの上に描かれている緻密な構成。
作品としてのクオリティの高さにひたすら圧倒された。これはすごい作品だと思った。

ところが驚いたことに、SNSで感想やレビューの類を見ると、なぜかやたらアンチが多い。
少数派であるはずのアンチが目立つというのはよくあることだが、この作品の本当の意味や作品世界の深さが今ひとつ理解されていないのも確かな気がした。

ただ「映画編」以降は、撮影シーンの描写が挟まるごとに時系列の乱れが生じることもあって、キャラクターの心理追跡が難しくなっている面があるのも事実だ。
そこで、私なりの『【推しの子】』論を書いてみようと思った。
十分理解されぬまま、作品の評価を押し下げる要因となっているキャラクターたちの心理面を分析し、わかりやすく論じてみたい。

なお、全力で論じているため、内容はネタバレ全開となります。
必ずコミックス全16巻を読了してからお読みください。


⬇︎マガジンにまとめました。

いいなと思ったら応援しよう!

夏木バジル 応援していただけるとモチベーションが上がります。