いとおかし作家【毎週ショートショートnote】
『いとおかし』は作家の登竜門である創作大賞の受賞式に赤いネクタイを締めて出席した。
「ペンネームの由来ですか…」
…
サッカークラブの練習の帰りにいつもの駄菓子屋に寄った。お母さんから100円玉をもらっていて、好きな駄菓子を買うことができた。2年前の小1だった頃と比べて駄菓子の値段が上がっていた。
この前、選びに選んで買ったチョコがとても美味しかったので、弟にも食べさせたいと思い、2個買おうと思ったのだがお金が足りなかった。
そのとき、魔が差したのだ。
店番のおばあさんが見ていないことを確認して、チョコをポケットに入れてしまった。僕はドキドキしながら、チョコ1個分と毎回チャレンジしている糸引き飴分のお金を渡した。
おばあさんはお金を受け取ると「ポケットのチョコ代はこんど来た時に払うんだよ」と僕にだけ聞こえるように耳元でささやいた。変な汗をかいていると糸引き飴の箱を差し出してくれた。
引いた糸の先には赤い飴がぶらさがっていた。
(410文字)
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