左右研究【毎週ショートショートnote】
『太陽光パネルの設置を義務化します!』
地球温暖化対策の一環として再生可能エネルギーの導入が進んでおり、その政策として掲げられていた。設置を後押しするために、政府は十分な補助金を充てていた。
一方で太陽光パネルの寿命は一般的に20~30年だ。一斉大量廃棄時期を迎える前に処分方法について研究が行われていたが、意見は左右に分かれていた。
環境保全を重視する左派は製造業者にリサイクルを義務付けることを主張し、経済成長を重視する右派は市場に任せるべきで過剰な規制は反対だと主張した。
この『左右研究報告書』を受け取った政府は右を選択した。リサイクル費用よりも埋立費用の方が圧倒的に安く、無理にリサイクルを義務化させると不法投棄が増えるためだ。
「大変です。太陽光パネルを設置した山が崩れました!」
周辺には森林がなく、木の根がなくなり地盤が緩んでいたのだ。
「穴を埋める必要があります。地盤を固めるために大量のガラスがあるといいのですが」
(410文字)
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