見出し画像

狐火バーベキュー【毎週ショートショートnote】

友人が運転免許証を取得してから活動の幅が広がった。

電車とバスでキャンプに行っていたが荷物を持って運ぶので、とても面倒だし、持って行ける量も限界があった。

しかし、車であれば荷物はたくさん積めるし、ドアツードアで現地まで行くことができる。

渋滞はあったものの、順調にキャンプ場に着くことができた。

「おお、さすがに山は涼しいな」
「しっかし、野郎4人でむさくるしいな」
「気を使わなくていいじゃん」
「はいはい、準備、準備」

テント設営組とバーベキュー組の二手にわかれて手際よく準備を進める。

「食材切っておくから、炭に火を起こしておいて」
「OK。ライターは?」

「あれ?タバコ吸ってただろ」
「いま、禁煙してんだ」

なんと、誰もライターを持っていなかった。ランタンも電池式だったので火をつけるものがない。険悪な雰囲気が漂うなか、友人の一人が提灯をもってきた。

「そこで結婚式の行列があってさ、ロウソクの火をわけてもらった」

狐につままれた気分だ。

(410文字)



たらはかにさんの企画に参加しています。
毎週ありがとうございます。

#毎週ショートショートnote
#ショートストーリー
#狐火バーベキュー

いいなと思ったら応援しよう!

ひろいてん サポートして頂いたら有料記事を購入します!