ある日の極楽蜻蛉:ある日の春香伝15「長男出産」
1982年6月、上福岡総合病院で、長男出産。
体重4キロ、難産で、医師が赤ちゃんの頭部にポンプのようなものを取り付けて、強制的に取り出した。
私は、分娩室をガラス越しに見守っていた。
出産は出来たものの、妻の産後の肥立ちは極めて悪く、退院が長引いた。
実家から、義母が泊まり込みで、私の食事の用意をしてくれた。
妻が退院したあとも、義母は私達の面倒をみてくれた。
義母にとっては孫の可愛いさと喜びもあったのであろう。
義母の協力もあり、妻の体調はまたたく間に回復した。
夏には、西瓜片手に持ちベビーカーを押す妻の姿がそこにあった。

西瓜は半分に切り、私達二人でスプーンでかきとりながらいただくのが、夕食後のデザートとなった。
妻は西瓜が大好きで、そんな日が毎日のように繰り返された。
妻にとって、西瓜は産後の健康食と信じていたようである。
実話を交えたフィクションです
完
