ある日の極楽蜻蛉:ある日の春香伝7「入籍」
僕達は結婚の決意として二人きりで上福岡市役所に「結婚届」を提出した。
1981年1月17日のことである。

ただ、結婚式場の中野サンプラザと
新婚旅行先の与論島ツアーの日程が
間に合わず、結婚式は入籍の1週間後となった。
新婚旅行先の与論島は、僕が提案した。
独身時代にセブ島にツアーに行ったが
セブ島のエメラルドグリーンやサファイアブルーの海に魅せられて、与論島ならまた美しい海が見られる、という
僕の提案に君は了解してくれた。
結婚届を提出すれば、その瞬間から僕達は夫婦である。
上福岡商店街にある寿司屋で早めの夕食をすませ
僕は上福岡の小さな3DKの一軒家に妻を連れていった。
小さなプロパンガス風呂に火をつけたが、お湯が沸くまで時間がかかるので
紅茶を入れ、僕達は狭いDKでティータイムを楽しんだ。
風呂が沸くと、僕達は一緒に浴室に入ったが、狭いバスなので、湯ぶねには交代で浸かる事にした。
冬とはいえ、温かい一日だったのが幸いした。
風呂上がりには、僕があらかじめ用意しておいたバスローブを妻に手渡した。
バスローブ姿になった妻を2階のベッドルームに誘った。
僕は風俗で経験しているので、童貞ではないが、風俗以外では初体験なので戸惑いを見せた。
口づけを交わし、妻の小さな乳房を愛撫すると、妻は僕をその部分に優しく誘った。
いざとなると女のほうが大胆になるように思えた。
交渉が終わると、ベッドのシーツにわずかに鮮血が滲んでいた。
妻は恥ずかしそうに顔を赤らめた。
その姿がとても愛おしく思えた。
実話を交えたフィクションです
完
