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ある日の極楽蜻蛉:ある日の春香伝16「次男出産」



長男はスクスクと育って行った。

そこで私は妻に願い出た。

「わしは一人っ子で子どもの頃とても寂しい思いをした。そこでお願いじゃが、二人目を産んでもらえんじゃろ〜かの〜?」

妻は一瞬驚いた。

「またあんな辛い思いをするのは勘弁して欲しいわ。」

私は一旦諦めた。

そして、1年後、妻の体調も良くなった事を確認した後に、もう一度お願いした。

妻も自信を付けたのか、私の願いを聞き入れてくれた。

そして、懐妊。
今度は妻も赤ちゃんを大きくしすぎないように食事を注意して、軽い運動も欠かさず行った。

そして10ヶ月後、上福岡総合病院で、体重3キロで出産。
安産であった。
1985年7月のことである。

私は長男の面倒を見るため、産休として連続20日間の有給休暇を請求した。

昭和のその当時、男に産休なんて認められていなかった。
しかし、会社はその願いを受理してくれた。
恐らく会社にとっては夫の産休は初めての事であろう。

今度は義母だけでなく、叔母さんまで手伝いに来てくれた。

1ヶ月後には、背中に長男を背負って、次男をベビーカーに乗せて元気に散歩する妻の姿が見られた。


  
   実話を交えたフィクションです


                完