ある日の極楽蜻蛉:ある日の春香伝6「結納」
僕には貯金が無かった。
ご両親に挨拶にいったものも、結納を交わすにはお金がいる。
夏のボーナスが4ヶ月、冬のボーナスが6ヶ月でた。
その資金で、冬に結納を交わすことにした。
先輩から、結納の贈り物一覧を御教授願い、結納のセットを揃えた。
結納金は百万円用意した。
吉日の午前中に上福岡市の自宅から、スズキアルトに乗り、福生市にある実家に向かった。
到着するなり、車の音を聞きつけた君は、嬉しそうに出迎えてくれたね。
そして奥座敷に案内されると、ご両親がにこやかに挨拶された。
君はご両親の隣に座り、ちょっぴり緊張した顔をしていたね。

僕は、丸暗記した口上を述べたが、自分でも何を言っているか分からなかった。
無事に結納の儀式を済ませると
ご両親から、
「今後とも娘を宜しくお願いします。」
そして、僕は実家をあとにしようとすると、君があわてて追いかけてきて
「上出来ね、とても嬉しかったわ」
スズキアルトの運転席に座った僕のほっぺに君はチューしてくれたね。
実話を交えたフィクションです
完
