ある日の極楽蜻蛉:ある日の春香伝8「結婚披露宴」
僕達夫婦は、中野サンプラザで結婚式を挙げた。
僕は当初、結婚式の費用が捻出できないので、入籍だけして結婚式は挙げないつもりでいたが、君はこう言ったね。
「私の一生の晴れ姿を両親にどうしても見せたいから結婚式の費用は全額私が出しますわ」
彼女の申し出で男として恥ずべきこととおもったが、やはり彼女の希望通り
挙式はすべきだと悟ったといういきさつがある。
妻の希望により、女性は文金高島田、男性は羽織袴姿の仏式でとりおこなわれた。
披露宴もその衣装で行われたが、当時は「お色直し」と呼ばれる、新郎新婦が披露宴の途中で衣装を変える演出が行われた。
これも妻の願いで、「お色直し」は普通は純白のウェディングドレスと黒のタキシードであるが、妻は派手なピンクのウェディングドレスで僕は青いタキシードを着用する事となった。
僕達がその姿で会場に現れると、会場から歓声が上がった。
「カワイイ〜!」

妻はこの演出に満足したのか、ちょっぴり得意気になり、皆にお礼の言葉を投げかけた。
妻のほっぺはピンクに染まっていた。
実話を交えたフィクションです
完
