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授業を変えたら、共通テストが変わった

【公立高校の教室で起きた、小さな変化】

私はある高校で英語を教えています。
英語が特別に得意な生徒ばかりが集まる学校ではありません。

英検やTOEICに合格した話をすると、
「それは先生だからできたんですよね」と言われることがあります。
けれど、私が一番書きたいのは、
自分の英語学習が、教室の中でどう生きたかということです。



私が2年次に担当したクラスでは、ベネッセのファインシステムで分析したところ
共通テスト・リーディングの平均点が72点でした。
学年全体でも今年の令和7年度3学年は平均で69点という結果でした。全国平均を約6点上回っています。今までは全国平均を2点上回る程度でしたので、過去最高の成績になりました。

特別な対策をしたわけではありません。
奇抜な教材を使ったわけでもありません。
授業の中で、少しずつ意識を変えていっただけです。



振り返ってみると、
私は「特定の生徒を伸ばそう」として
授業を組み立ててはいなかったように思います。

受験を前面に押し出すことも、
あまりしていませんでした。
目の前の英文を、どう読めばいいか。
どう聞けば意味が取れるか。
その積み重ねを大切にしていました。



授業で意識していたことは、どれも地味なことです。

スラッシュリーディングとパラグラフリーディングを行い、
理解した英文は必ず音読で定着させる。
宿題は、ストーリーリテリングや穴埋めテストに備えて音読してくる。

私は、生徒に英語を「教える人」というより、
英語のトレーナー、あるいはセールスマン
のようなつもりで授業をしていました。

英語が分かるようになると、
どんな場面で役に立つのか。
英語が使えると、何が少し楽になるのか。
その魅力を、毎回少しずつ伝えていたのだと思います。



ただ一つ、
2年次に繰り返し強調していたことがあります。
それは語彙力でした。

1年生の時の学習方法を変えさせることから始めました。
生徒達がやっていた単語を何度も書いて覚えるやり方は、時間の浪費になり、
リスニングでも使えません。
そこで私は、
「音で回す」「大量に触れる」ことを勧めました。 
単語帳のアプリを活用させて、例文を聴いただけで分かるレベルにすること。
毎週月曜日に単語100個を覚えてくることを課しました。第2週は次の100個、そして第3週は復習で過去に実施済みの200個を範囲としました。


生徒には、こんな話をしていました。

「全部覚えようとしなくていい。
忘れても、5割残れば大丈夫。」

英語は、一度で完璧に覚える教科ではありません。
何度も出会い直す中で、
少しずつ定着していくものだと思っています。



今になって思うのは、
自分が楽しめている授業だった
ということも、大きかったのかもしれません。

教師が英語を義務感だけで扱っていると、
その空気は必ず生徒に伝わります。
私自身、
「この英文、面白いな」
そう思える授業を大切にしていました。



共通テストの点数は、
突然伸びたわけではないと思います。
2年次に、
読む・聞く・声に出す・語彙を増やす、
そのバランスを意識してきた結果が、
数字として表れただけなのだと思っています。



このnoteでは、
特別なメソッドや教材を紹介するつもりはありません。
公立高校の教室で、
英語を教え、学び、考えてきたことを、
日記のように記録していこうと思います。

次回は、
「2年次の授業が、3年次の伸びを決めていた」
という視点から、
もう少し具体的に振り返ってみたいと思います。

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