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発達特性をどう捉えるか。ミックスジュース理論で見えてくる自分らしさ!

突然ですが、
私にはADHDの診断があります。

(いまさら?笑)

ADHD【注意欠如多動症】
脳の機能障害とされる。不注意、多動性、衝動性などの注意、行動面において、コントロールの質的課題がみられる。

チャピ丸🤖

私は発達支援の仕事をしているので、

あぁ、自分ってASDも入っているよなぁ、

と思うこともあります。

ASD【自閉スペクトラム症】
イマジネーション、社会性、コミュニケーションにおいて、質的な課題を有する先天的な脳の特性。

チャピ丸🤖


これらは俗に発達障害といいますが、

発達障害への解釈は近年大きく変化しています。


知的に障害を伴わない場合、
見た目で判断することも難しい状態像であることから、

しつけの問題、性格の問題、

すなわち、

個人や家族の責任

と捉えられる時代もありました。
(おそろしいですね😅)


今では、
「障害」の捉え方がかわったり、

「できない」➡️「特定の条件、環境、支援下で力を発揮する」

という考え方に変化しています。


また
発達障害そのものを

「多様な脳のスタイル(ニューロダイバーシティ)」

として、尊重する流れもあります。


とても良いことです🙆

発達障害である私たちが、
社会的に理解されるのは、良いことです🙆


ですが。
ここで問題提起。

それによって
我々当事者は何か変わったのでしょうか。

社会の仕組みが変わって、

カテゴリーが変化していき、

我々当事者たちの特性はかわるのでしょうか。


いえ、あまりかわりません。


1番大切なのは

自分が自分をどのように捉えるか

だと思っています。


自分の発達特性や、それに紐付いた障壁
さらには乗り越え方や、他者への啓発の形まで。

社会や誰かに決められるものではなく、

それは自分がデザインしていくもの。

きっとそれを、

「自分らしさ」

って言うのかなと考えています。


そこで今回は、

自分らしさへの理解を深める
一つのヒントとなる考え方を記事にしました。

当事者の方も、
そうでない方も、
発達障害について詳しい方も、
そうでない方も

何かのきっかけになればと願っています。
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです☺️




第一章『診断の基準について』

発達障害を診断する明確な基準があります。

①DSM-R
アメリカの精神医学会が作成したもの。
②ICD-11
WHOが作成したもの。

大きく二つに分かれています。

2つの詳細や違いは今回は割愛します。

次です。

診断者である医師は、

✅行動観察や発達の経過
✅生活面(家庭や学校、職場)での困り感
✅心理検査(wiscや田中ビネー)

などから総合的に判断します。


では行動観察で何を見るのか。
簡単にまとめます。

【ADHDの場合】
✔️不注意の項目⇨忘れ物や集中力のクオリティ等
✔️多動衝動の項目⇨じっとしてられるか、不規則発言等
✔️何歳から見られるか⇨12歳前から?
✔️複数の場面で困り感が見られるか。

【ASDの場合】
✔️コミュニケーションの項目⇨暗黙の了解など非言語コミュニケーションへの理解、感情の読み取り
✔️行動特性への項目⇨こだわり、特定の物事への興味関心、感覚の過敏さ等
✔️何歳から見られるか⇨幼少期からどうか。
✔️知的能力との兼ね合い

ここで留意すべきは、

診断基準といえど、
「○○を満たせば診断がつく」や、
「〜があれば診断がつく」といった、
明確なラインがあるようでない。(かも)

ということです。


私自身もそうでしたし、
多くの人が、診断を受けるか受けないか、
黒か白かは曖昧なふるいにかけられるのです。


第二章『0か100かではなく、グラデーション』

診断の基準についてお話をしました。

前段の違和感をそのまま問題提起にうつします。

何かしらの特性があって、困り感が日常的にあるのに、
診断がくだされなかった人は、
発達障害ではないのか?

ということ。

例えば
あり得ないことですが、

もし困り感が数値化された場合、

診断された方の中で1番数値が低い方と、

診断されなかった方の中で1番数値が高い方とでは、

何が違うのでしょうか。

しかし彼らには
診断の有無という大きな差があります。


もう一つの考え方。

また数値化の例え話を使います。

診断を受けていない二者。

困り感の数値上位と、下位の二者だとしましょう。

困り感が大きく違う二者ですが、

診断を受けていないという点では

社会的には同意です。

「診断の有無」では、
「自分らしさ」を捉えるのは難しい?


この二つの視点をもつと、

大切なのは診断の有無ではなく、
特性や困り感の濃淡、すなわちグラデーション

なのかな、と私は考えます。

診断があっても、困り感の薄い人がいれば、

診断がないのに、困り感の強い人もいるのです。

0か100で捉えるのではなく、

グラデーションで捉えるのが

自分らしさへの第一歩です。

⚠️ここでいったん注意書き⚠️
私は医者ではありません。
よってこの記事は、
発達障害を断定するものでもなければ
特定の誰かを特定して、
蔑んだり、傷つけたりするものでもありません。


第三章『更に発達特性への理解を深める』

診断の有無ではなく、

困り感や特性のグラデーションで捉えるという視点を
説明しました。

ではここからは、
もう少し特性への理解を深めていきましょう。

まずADHDとASD、
それぞれの特性がもたらすとされる

具体的な状態像をレベル別に整理します。

ADHDについて

✔️外界の刺激に影響されやすい特性
【レベル❶】
話し相手に集中したいのに、周りの雑踏や視覚刺激の方にどうしても意識が向いてしまう。
【レベル❷】
「話聞いてないでしょ」と指摘されたことのある相手に対し同じ失敗を繰り返してしまう。
【レベル❸】
期限が迫っている中でも、周りの様々な刺激が邪魔をして集中することが難しい。

✔️衝動的に感情が揺れ動きやすい特性
【レベル❶】
思いついたことはすぐに取り掛からないと気分が落ち着かない。
【レベル❷】
喜びや驚きなどの感情が揺れ動くときに、つい大きな声を出してしまう。
【レベル❸】
順番待ちに大きなストレスを感じ、キレやすくなってしまう。

✔️じっとしていることにストレスを感じやすい特性
【レベル❶】
周りから気付きにくい範囲で体を動かしている。(指先、何かを触って気を紛らわす等)
【レベル❷】
座っていられるが、姿勢が保てない。また、注意が散りやすく視線が落ち着かない。
【レベル❸】
座っていられない。もしくはとどまることに強いストレスを感じてしまう。

✔️アンテナが多く、思考が多動的な特性
【レベル❶】
会話が脱線してしまう。また、相手の話を思いつきで遮ってしまう。
【レベル❷】
次々とアイデアが思いつき、常にマルチタスクに追われている。
【レベル❸】
思考スピードに行動が追いつかず、何を処理すればよいのか分からずフリーズしてしまう。(行動に移せない)

今回は四つの特性傾向に分類し、
各三段階の具体的な状態像を例示しました。

次です。

ASDについて

✔️特定の分野にこだわりが現れる特性
【レベル❶】
一つの分野に深く長く没頭でき、他者からの勧めに興味関心を示しにくい。
【レベル❷】
自分なりの手順や合理性が、他分野において存在する。
(食べ順や服装、遊び方やルーティン等)
【レベル❸】
想定外の出来事にひどく落ち込む。癇癪を起こす。予定の変更に対応できない。

✔️他者意識が低く、他者視点を持ちづらい特性
【レベル❶】
表情や声色の変化で、相手が何を思っているのかを推察するのが難しい。「言った」か「言ってないか」で判断する方が気が楽。
【レベル❷】
悪気なく相手を傷付ける物言いをしてしまうときがある。指摘されても「なぜそれが問題なのか」が理解できないときがある。
【レベル❸】
相手から自分の困り感を指摘されても、どうしても自分ルールや都合を優先したくなってしまう。

✔️感覚面に偏りが生じる特性
【レベル❶】
体に回転を加えたり、口内に刺激を加えたりすることで気持ちが落ち着く。
【レベル❷】
怪我をしても気付きにくく、暑さや寒さに鈍感。
【レベル❸】
衣類の特定の素材や、子供の鳴き声等の特定の音声に対して、耐えられないほど苦痛に感じる。

✔️見通しが持ちづらい特性
【レベル❶】
初めての体験や環境に対して、強い嫌悪感を示す。
【レベル❷】
先々の手順がイメージできず、途中で辞めてしまったり、最後まで続かないことが多い。
【レベル❸】
失敗経験に対して、指摘やアドバイスを受けても、なぜか同じ失敗を繰り返してしまう。


ASDも四つの特性傾向に分類しました。

この分類が、
ミックスジュース理論の要となります。


第四章『アセスメントの重要性』

次の章から本題に入っていきます。

ミックスジュース理論ですね。

ですが、その前に、

アセスメントの重要性についてお話します。

アセスメントとは

支援の方向性を目的とした、行動や状態を理解するためのプロセス。または、具体的な手だてを講じるまでのプロセス。

のことで、

発達支援において、

このアセスメントは最重要事項だと思っています。

もう少し詳しく説明すると、

①何に対して困っているのか
②どういった状況下、条件で困り感が生じるのか
③その困り感は、当該者の「何が」起因しているのか
④その困り感が軽減するための手だてを講じる

までが、アセスメントです!

「見立てる」だなんて言い方もしますね。


このアセスメント、
②③がとても重要です。

例えば、
①話を集中して聞くのが苦手

という方がいたとして、

あなたならどういった④手だてを講じますか?

✅集中が苦手な人だろうから、話の途中で、「聞いてる?」とアテンションをかけてあげる。
✅周りの雑踏が気になってるのかもしれないから、なるべく静かな所で話かける。
✅すぐ疲れちゃう人なのかもしれないから、端的に話す。
✅見通しがもてないのかもしれないから、話のおおよその時間を事前に伝える。

、、、色々と思い付くかもしれません。

ですが、

何を根拠にその手だてを講じるのでしょうか。

ましてや、
その人にこの手だては合っているのでしょうか。

断言します。

この②と③を「正しく」アセスメントすることができれば、

困り感を軽減する手だてに必ず辿り着けます。

逆を言えば、

②と③を怠れば、

困り感を軽減する手だてには決して辿り着けません。


ではこの②と③に関するアセスメントを

正しく実施するためには何が必要なのでしょうか。


それこそが、
ミックスジュース理論です!!!

前述しましたが、

発達特性は、0か100ではなく、

入り組んでいて、とても複雑化しています。

よって、手だても複合的なものが求められます。

それに応えるのがこのミックスジュース理論です!


そして、「自分らしさ」を理解するのための理論とも述べました。

それだけでなく、

手だてを講じた結果、困り感を軽減することで

社会において可能性が広がる
社会における自分を好きになることができる
社会の中で自分らしくいられる

⬆️のための理論ともいえます。


では本題の

ミックスジュース理論の説明に移ります。


第五章『あなたの特性果汁は何%?』

ではここからは、

ミックスジュース理論

についてお話していきます!


第三章で紹介した、

特性の傾向(レベル別)を活用します。


まず大前提として、

程度は違えど、誰しも
何かしらの発達特性を抱えていると考えています。

0か100ではなく、グラデーション

これは全員に言えることで、

発達特性、偏りは、

個性や性格の範疇として捉えるべきです。

⚠️注意書き⚠️
2度目となりますが、
この記事は特定の他者を
陥れたり傷つけるものではありません。
しかし、
【発達障害】というワードに、
そもそも嫌悪感を持たれる方は、
この後の記事を閲覧することは、
あまりお勧めできません💦

なので、

第三章のレベル別のリストを

あるある感覚

で見てほしいのです。

ミックスジュース理論とは、

単に、
このチェックリストに該当するおおよその割合を

ジュースの果汁比率で表して捉える。

ただそれだけです。

例えば、

「私はADHDの二つの特性項目でレベル❸がでたから、ADHD果汁は35%くらいかな」

「ぼくはASD四つの特性項目全てレベル❶だったから、ASD果汁は3%くらいかな」

といった感じ。

この時点で、

診断の有無で自分を捉えることはせず、

一人一人が特性や困り感を細かいグラデーションで

捉えることができるようになります。


ちなみに、私は
「ADHD果汁45%、ASD果汁20%のミックスジュースです。」

そう!

重要なのは「ミックス」ジュースだということ。

ADHD特性とASD特性は必ず混在します。

自分自身を、

「忘れっぽいからADHDかな」

「こだわり強いからASDかな」

と断定すると、

第四章でお伝えした、

正しいアセスメントから遠ざかっていきます。

ADHDとASDとでは、
手だてが大きく変わってくるので、

それぞれの濃淡を明確にしなければなりません。

是非全ての項目をチェックしてみてください。


ここからは、
参考に仮想の事例を紹介します。

CASE①
ADHD診断のあるAさん

【困り感】いつも忘れ物をして友人を困らせる。

(🙅アセスメント)
ADHDの診断があるから、不注意が強いことが想定される。メモをとって不注意を補うなどの対策が効果的である。

⬇️⬇️⬇️

「ADHD果汁20%、ASD果汁20%のミックスジュース」

(🙆‍♂️アセスメント)
ADHD果汁の割合が高いので、メモをとったり、リマインドを挟んでいくのは効果的である。しかし、ASD果汁も高く、ずっと同じ失敗繰り返しているのは、ASD特性の内の「こだわり」が起因している可能性がある。
よって、「夜のうちに準備をする」といく行動様式を、ルーティンに差し込むのが効果的である。

CASE②
診断もなにもないBさん

【困り感】悪気はないのに自分の発言で相手を傷付けてしまうときがある。

「ADHD果汁15%、ASD果汁40%のミックスジュース」

(アセスメント)
思考を整理する前に衝動的に発言してしまっている可能性がある。言いたいことがある前には一呼吸置いたり、別のことを考えて気分を落ち着かせたりするのが効果的である。けれど、ADHD果汁よりも、ASD果汁の割合の方が高いから「相手が嫌がることを捉えるのが苦手」という他者意識の課題が主訴かもしれない。その場で防ぐことは難しいので、同じ失敗を繰り返さないことを意識するとよい。

というように、

0か100かの捉え方だけでは辿り着けない、

より分析的で洗練された手だてを講じることができます。


他にも、
発達特性という繊細な部分をマイルドに捉えることができる。
人付き合いにおいて、名刺がわりになる。
他者と共通項を見つけ、「共感」「共有」することができる。

がメリットとして挙げられます。


私は正直、

血液型や、動物占いやMBTI診断よりも、

ミックスジュースの果汁割合の方が、

有効的な人間関係を結ぶ上で、

有益な情報(知っておきたい相手の情報)だと思うのです。


私のミックスジュースの詳細を伝えながら、

「私はADHD特性強いから脳が多動的で、ほとんど話聞けないけど、ASD特性もあるから、指摘されすぎると折り合い付かなくてへそ曲げることあるから気をつけて!」

と心の中で思っています😆笑


人間関係構築のキモは、

「お互いの良い部分を認め合う」

こと以上に、

「お互いの苦手や困り感を受け入れること」

だと思っています。

自分らしさの理解を深めるための

ミックスジュース理論という考え方は、

誰かの自分らしさを捉えるきっかけにもなります。

偏見のないこのポジティブな理解の輪が、

もっともっと広がればいいなと思っています。


第六章『手だての引き出しの多さが豊かさの分かれ道』

ミックスジュース理論

について説明しました。

大それたそれっぽい名前を付けてはいますが、

要するに実態把握をきちんとしよう。

という話でした。

実態把握はアセスメントの肝ですが、

アセスメントのゴールは、
手だてを講じること

です。

正直な所、

1番読者様にとって需要があるのは
「手だて」であり、

失敗を減らすために何をすればいいの?

困り感のある方と上手に関わるには
何をすればいいの?

と思っている方が多いと思います。

私はその需要にもいつかはお応えしたいと
思っています。

また、
私の専門は子どもの発達支援です。

今回の記事は
【大人の困り感】を想定して執筆しました。

対象が子どもだと、

想定される困り感の質や
手だての内容など、

全てが大きく変わってきます✨

よって手だてに関しては、

また別の機会に記事にしていこうと思っています。

どうか
健やかにお待ちくださいませ。笑


まとめ

ずいぶん長い記事になりました。

ミックスジュース理論を知る

それ以上に、

発達障害について考えるきっかけ

になったんじゃないかなと思います。

発達障害

どうしてもインパクトのある言葉です。

ですが、
障害名には人格や個性は宿りません。

その人の行動にこそ人格や個性は宿ります。

相手の肩書きではなく、

行動に目を向けることが大切です。


私にはADHDの診断があります。

ですが、私はそこにはいません。

だからこそ
「私はこういうモノです」

と、今日も濁ったジュースを配るのです。

あなたのジュースはどんな味ですか?

終。


おつかれさまでしたー。
私にとって最初の長編シリーズ?でした。

最後はインフル中の執筆になりました笑

なので、まとめの締め方がちょっと気味悪いですね💦笑


発達支援のことはずっと記事にしたいと思っていました。

それこそnoteを始めようと思ったきっかけでもあります。

なので、
支離滅裂、回りくどい書きっぷり、
色々とありますが、

私は満足です。

ちょっとでも誰かの何かのきっかけになれば、
嬉しいです。

本音は、
いつもよりも離脱が多かったら悲しいだろうなー。

です笑

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