【恋】【匠への憧憬】最強筋肉漢の掌から伝わったもの。
恋とは、
憧れである。
憧れとはつまり、
私にとっては強さ、デカさである。
ジムにいけば憧れで溢れかえっている。一人一人黙々と、そして淡々と自分と向き合っているようで、実のところ憧れのアンテナをライバルや師匠へと向けているのだ。
私も筋トレ暦を重ねたことにより、
誰かの憧れになりつつあるのかもしれない。
しかし、このジムには
全ての漢たちを掌握し、
憧れを独り占めにしている、
ジャイアントモンスがいる!
ここではMr.ハルクと敬意を込めて呼ばせていただく。
Mr.ハルクの私からみたスペックを軽く紹介する。
背丈は185近くあるだろう。
腕周りは45センチはくだらないはずだ。
腕が成人男性の太ももくらいある。
肩幅は、ファミリーサイズの冷蔵庫くらいある。
大きく広がる広背筋は翼の如し、
メロン肩という例えは彼のためにある。
次にトレーニング内容だ。
ベンチプレス。
なんと180キロをスパンスパンあげている。
化け物だ。
150キロを足上げで上げ切ってしまう。
足上げだぞ?
アイソラテラルローイングでは、
100キロを超えている。懸垂も40キロの荷重で行っているのを確認済みだ。
もう十分だろう。
Mr.ハルクが、ハルクたる所以を伝えることができた。
Mr.ハルクの近くでは、
どんな玄人も素人に見えてしまう。
そして、彼の筋トレを眺めるのには、
お金を払う価値がある。
ある日、
今日もMr.ハルクと同室することができた。
光栄である。
私はスーパースミスで、
shoulder pressをしていた。
Mr.ハルクは、cable press downをしていた。
ケーブルマシンとスーパースミスは割と近い距離にあるため、Mr.ハルクの息遣いを感じながらトレーニングができる。至福である。燃えないわけがない。
1rep 1rep魂を込めておこなった。
Mr.ハルクは私のトレーニングなど意識しているはずがない。だがなぜだか「見られている」気がして、いつも以上に気合いと力が入る。
上がらなかった重量が上がったのだ。
Mr.ハルクが、目に見えないパワーを私に与えてくれたのだ。こんなにも有意義なトレーニングはないだろう。
だが、今日の絶頂はここではない。
この後ボルテージが一気に上がっていく!!
「あの、よろしいですか?」
な、なんと、Mr.ハルクが
私に話しかけてきたのだ!!!
心の臓の鼓動が一気に跳ね上がる。心臓のトレーニング方法もあったなんて。
緊張のあまり、初心な女子中学生さながらのリアクションをしてしまった。恥ずかしい。
「な、なんでしょうか?」
「そのエルボーラップの使用感どんな感じですか?最近肘の痛みが酷くて。」
「あ、これですか?」
「しっかり肘を固めてくれるのに、屈曲を邪魔しないのでいい感じです。出力も上がりますから、ダンベル4キロは上乗せしますね。」
「まじですか?今までエルボースリーブしてたんですけどね。すぐ布が裂けちゃうんですよ。ははは。」
「そ、そりゃお兄さんの太い腕なら、スリーブもかわいそうですよ😅」
「そんなことないっすよ。太ってるだけっす。」
至極の時間は続く。
「もしあれなら、一回つけてみます?」
「え!?よろしいんですか?使用感確かめたいっすね。汗ついちゃいますけど、本当にいいんですか?」
「もちろんもちろん、付けちゃってください。」
丸太のような腕にエルボーラップを巻いていく。
な、なんなんだこの腕は。直に触れるとどれだけ鍛錬を積んできたかがわかる。恐ろしいほどに詰まっている。
そして、私のエルボーラップに、
Mr.ハルクの鍛錬の灰汁がしみついていく。
私のギアが、
レベルアップしていく。
それを私がつけたときに、
一体どんな効果を得られるのか。
わくわくが止まらない。
装着したMr.ハルク、
「なるほど。これはいいですね。痛みを気にせずトレーニングできそうだ。」
「おすすめです。Amazonの1番上にでてくるやつですから。」
「突然すみませんでした。ありがとうございます」
と、Mr.ハルクが右手を突き出してきました。
握手を交わした瞬間、
全身にぶふぁーーーーとパワーがみなぎったきがした。
そして何より手も分厚い。
去っていく憧れの人。
彼からの感謝の言葉は忘れもしない。んや、むしろ感謝しているのは私の方なのだ。
この瞬間、
私は強くなれた気がした。
最後に。
恋とは、
憧れである。
しかし、
憧れは、
恋ではない!!
断じて!!
終。
共同マガジンの
企画なのに、
誰も寄せ付けないような
怪人記事を書いてしまった。
私のフォロワーさんの中で、
この記事を気に入ってくださるのは、
おそらく、
ツチノコさんと、干した小魚さんしか
いない気がする。。
(たのんまっせ、お二人さん)
【恋】記事、
14日本番にもう一本あげる予定です。
お楽しみに。
どんだけあげんねん!


