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『風邪は“うつる病”なのか?』 −ウイルスと細菌の誤解、そしてベシャン理論の再評価−

序章|風邪は“うつされる病”なのか?

「風邪がうつった」「移された」と、私たちは当たり前のように口にします。
しかしその言葉の裏には、何の疑問も抱かない前提があります。すなわち「風邪とは、外部から来たウイルスや細菌が原因で起こる感染症である」という、現代医学の常識です。

しかし、果たしてそれは真実なのでしょうか?

想像してください。
誰にも会わず、スマートフォンも電車もない雪山の静寂の中、一人で過ごす登山者。極寒のなか、テントの中で震え、食も睡眠も満足に取れない状態に置かれたとき、その人は高確率で「風邪」のような症状を呈することがあります。

誰にも“うつされて”いないのに、風邪をひく。

この現象が私たちに投げかけてくるのは、「風邪とは何か?」という根源的な問いです。

本当にウイルスが“原因”なのでしょうか?

それとも、體の内部にある“何か”が、環境の変化によって発動した結果なのでしょうか?

この問いをさらに深く掘り下げていくと、19世紀のフランスにおけるアントワーヌ・ベシャンとルイ・パスツールの思想的対立にたどり着きます。一方は「病気は外部から来る」と唱え、もう一方は「病気は内部の環境によって起こる」と説いた。

そして現代に生きる私たちは、そのどちらかを選ぶ時代に生きているのではなく、改めて問い直す時代にいるのではないでしょうか。

風邪は“うつされた”のか。
それとも、“出た”のか。

今回の記事では、「風邪とは何か」という身近でありながら深遠なテーマを入り口に、ウイルスと細菌の本質的違い感染という概念の再考、そして體の智慧としての排毒反応について掘り下げていきます。

あなたが次に風邪をひいたとき、その意味がまったく違って見えるかもしれません。


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