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【MTR Method®︎ 実践概要】 −プロサッカー選手が選ぶ理由−


序章|固定観念の払拭と自己変革の軌跡

■ 福田翔生選手(ブレンビーIF)の再生と飛躍のノンフィクション

JFL、J3で4年間ノーゴール。
誰もが「終わった」と思った選手が、J1で二桁得点を記録し海を渡りました。
福田翔生。
その飛躍の裏には、常に“弟を支え続けた兄”湧矢の存在がありました。

プロの世界は華やかに見えるが、実際は怪我や序列、SNSでの批判、心が折れそうになる瞬間の連続。
諦めは肝心。
でも「諦めたらそこで終わり」。
何度も立ち上がり、ヴィジョンを言葉にし、夢をひとつずつ実現してきた彼らの姿を伴走者として2年半見つめてきました。

これは、福田兄弟の“境界線の向こう側”へ至るまでの記録です。

そして同時に、うまくいかずに悩んでいる若き選手たち、夢を追う子どもとその親御さん、人生を再生したいと願うすべての人に向けた物語です。

■ 自己紹介とこのnoteの主旨

私は、今年で56歳を迎える「人体とサッカーの研究家」であり、セブンシーズ・アンド・パートナーズ株式会社を経営しています。
会社は2006年に創業し、もうすぐ20年を迎えますが、人体に関わる事業を始めたのは2016年からです。
つまり、整体事業自体はまだ10年にも満たない駆け出しにすぎません。

そんな私が、なぜプロサッカー選手たちに囲まれ、コンディショニングサポートを行う立場になったのか。
その軌跡は、現在noteで連載している未完のノンフィクション「MTR ー山が教えてくれたことー」に記しています。
もしご興味があれば、そちらもご覧いただければと思います。

現在、私たちがコンディショニングをサポートしているプロサッカー選手は延べ200名を超え、現役のサッカー日本代表選手ともミーティングを行う機会が増えました。
そうしたトッププロたちが、私たちの話を聞いた後に必ず口にする言葉があります。

「初めて聞いたことばかりです」

私たちの筋肉チューニングは、通常の整体とは一線を画します。
さらに、人体のテンセグリティ構造、足趾と足の土台、骨盤コントロール、独自の栄養学、裸足やワラーチジョグといったアプローチに話が及ぶと、彼らは一様に驚きを隠せません。

私自身の研究テーマは一貫して、
「なぜ怪我がなくならないのか」
「痛みの正体は何か」

という問いにあります。
30代から40代前半にかけて、自らの體(からだ)がひどい有様だった経験が、私をこの道に導きました。

椎間板ヘルニア由来の慢性腰痛。
整形外科に通い詰め、15年以上も改善しなかった痛み。
その現実に打ちのめされながら、私は、自ら人体実験を繰り返しました。

そして、氣づいたのです。

「痛みを解放するためには、自分で調べ、試し、確かめるしかない」

この単純な事実に辿り着いたとき、私の中に巣食っていた固定観念は音を立てて崩れ落ちました。

西洋医学への過信、常識とされるリハビリ理論への盲信。
それらをすべて白紙に戻し、ゼロから学び直した結果、
私たちのMTR Method®︎は形作られていったのです。

この論考では、私たちが辿り着いた「怪我を防ぎ、パフォーマンスを最大化するための原理原則」について、体系的にまとめていきます。

人体という奇跡を、
サッカーという舞台で、
いかに最大限に発揮できるのか。

固定観念を手放し、
本質へと歩みを進める旅路へ。
さあ、始めましょう。


巻頭付録|MTR Method Lab®︎ noteマガジン


第1章|筋拘縮という未知の領域

──痛みの正体とは

私たち人間が感じる痛みの多くは、神経そのものの異常ではありません。
原因のほとんどは、筋肉が硬く縮こまり、血管を圧迫することで起こる血流障害にあります。この現象を私たちは「筋拘縮(トリガーポイント)」と呼び、MTR Method®︎の中核に据えています。

医学的には「筋筋膜性疼痛症候群(MPS: Myofascial Pain Syndrome)」と呼ばれるこの状態は、残念ながら標準医療では正しく認識されていないことが多く、痛みを神経や関節の異常として捉えがちです。
しかし、実際には筋肉の異常な硬直が引き金となり、酸欠状態を生み出し、強い痛みを誘発しているのです。

酸素不足に陥った筋肉細胞は、ブラジキニンという強力な発痛物質を放出します。
このブラジキニンこそが、いわゆる「ズキズキする痛み」の正体です。
神経が直接ダメージを受けていないにもかかわらず、激しい痛みを感じる理由がここにあります。

さらに問題なのは、この筋拘縮が放置されると血流障害が慢性化し、酸欠が持続する点です。これにより、細胞は自己修復能力を失い、組織の変性(骨棘・骨片・半月板損傷など)へと進行していきます。
つまり、痛みだけではなく、将来的な大怪我の温床にもなり得るのです。

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筋肉のロックと痛み

■ 筋拘縮の分類と私たちの定義

一般的な医学では「拘縮」という言葉は使われても、筋肉の微細なロック現象や、血流障害による硬直までを網羅的に理解しているケースは稀です。

私たちは、次のように筋拘縮を捉えています。

  • 神経異常ではない筋肉自体の収縮異常(ロック現象)

  • 質的栄養失調により硬化した筋肉

  • 血流障害に起因するATP産生不足による筋硬化

  • 過度な筋トレによるコラーゲン線維過多と筋膜癒着

これら全てを「筋拘縮」という総称で包括し、施術やセルフケアの対象としています。

特に、筋肉のロック現象(ストレイン信号の異常による収縮固定)は、標準医療ではほとんど認識されていません。
しかし、私たちの現場では、痛みや怪我の8割以上がこのロック現象から始まっているという確信を持っています。

■ 痛みの本質に向き合うために

慢性的な腰痛、膝痛、肩痛、股関節痛。
こうした症状に悩む多くの方々が、
「原因不明」とされたり、
「年齢のせいですね」と済まされたりしています。

ですが、現場に立つ私たちの感覚では、これらの痛みの多くは「筋拘縮の蓄積」という、明確なメカニズムに基づいているのです。

痛みは敵ではありません。
體が「ここに異常がある」と教えてくれているサインにほかなりません。

そして、その声に真摯に耳を傾け、
筋肉を本来のしなやかさと機能性を取り戻すこと。
これが痛みの根本解決であり、怪我を未然に防ぐ唯一の道なのです。

私たちのMTR Method®︎は、ここからすべてが始まりました。

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