【着物初心者さんへ】これだけは伝えたい!!着物を買う前の3つの鉄則

皆さま、こんにちは。
kimono_irohaと申します。
知名度ゼロのこのブログにたどり着き、なおかつ、読んでみようかと思ってくださったそこの奇特なあなた!本当にありがとうございます。おそらく、少なからぬ確率で「これから着物を着てみたい」と考えておられることと拝察いたします。
そんなあなたに、着物歴20年超えの私から、どうしてもお伝えたいことがあります。
それは、日本の着物文化の素晴らしさ……
ではなく、「着物を買う前に知っておいてほしい現実」です。
着物初心者だった私が過去に失敗し、遠回りをし、散財してきたからこそ辿り着いた「3つの結論」。これから着物ライフを始めるあなたが同じ轍を踏まないよう、声を大にしてお伝えしたいと思います。
※以下は、これまでの経験を踏まえたうえでの主観と独断に少々スパイスをまぶした内容になっております。ゆえに、「へぇーそんな考え方もあるんだ」くらいのゆるりとしたお気持ちでお読みいただけたら嬉しいです🙇
鉄則1:安易に着物を買わない!
ドキリとした方おられますか??
まずはコレです!
「素敵!」「安い!」という理由だけで、安易に着物を家に連れて帰らない。なぜなら、この世に着物ほどリセールバリュー(再販価値)の悪いものはない、というのが現在の私の率直な感想だからです。買う時は数万円、数十万円したものでも、手放す時は二束三文……いや、値段がつけばまだマシな方、というのが着物売却時の現実です。むろん、皇室御用達の有名作家の手によるものなど稀な条件が重なればこの限りではないと思いますが、たとえばリサイクルショップに持ち込んだとしても、数百円未満の査定額が提示されるなんてことは日常茶飯事。これまで散々に辛酸をなめ尽くしてきた着物との別れについては、後日noteにまとめる予定の『わたしの着物大断捨離譚』に譲るとして…
とにかく、最初は「買う」ことに対して過剰なくらい慎重になってください。着物って畳めばぺったんこにはなりますが、1枚…2枚…と増え続けると気づいた時には居住スペースを圧迫していた…なんてことになりかねません。とくに一度タガが緩むと急増しやすいです(経験者は語る)
鉄則2:着物入手に大枚をはたく必要はない
お金をかけなくても着物は手に入るし、着物ライフは十分に楽しめる、という事実を知りましょう。
「着物=お金がかかるもの」と思っていませんか?それは半分正しく半分間違い、といったところでしょうか。
「着物=高級品=呉服屋さんでローンを組む」なんて昭和のイメージは捨てちゃいましょう。これまでローンで散々苦しんだ私からの切実なメッセージです(笑)
といいますか、ほんとうに「(笑)」じゃすまないくらいの出来事もありましたがそんなこと書いてもつまらないのでよしておくとして、希望のあるお話をします!
リサイクル着物、アンティーク着物、ポリエステルなどの洗える着物、あるいは家族や親類のタンスに眠っているもの……
現代には、驚くほどリーズナブルに着物を手に入れる手段がゴマンとあります。なにしろ、日本中の不要になった着物たちが数十円、数百円レベルで引き取られてリサイクルショップなどの店頭に並んでいるのですから。人件費や店舗代をのっけられていたとしても数千円も出せば普段の着用にも十分耐えうる状態の良いものが手に入ったりします。
そして大事なのは、ここからです。
楽しい着物ライフの決め手になるのは着物の値段そのものではありません。数万円、数十万円の着物を着ているから楽しい、という訳では決してないのです。
「自分の身体に適正にフィットして自分の気分があがるものを身にまとって出かける」その高揚感は、値段が高いか安いかとは全く関係がないのです。まずはなるべく低予算で賢く一式揃え、浮いた予算分で美味しいランチを食べに行く。そんな着物ライフの方が総合的な満足度は高くなると思います!
鉄則3:マイサイズの着物こそ値千金
そして最後。
これが今回最も伝えたい核心です。
サイズが合わない着物を10枚持っているよりも、マイサイズ(自分にぴったりの寸法)の着物を1枚持っている方が圧倒的に価値がある。コレです。
着物ライフを始めるにあたって、枚数は必要ありません。むしろ「ジャストサイズの着物が手元に1枚も無い」ことの方が問題です。もしも今、初心者時代の私に一言かけられるのならば、間違いなく「リサイクル着物を10枚買うゆとりがあるのなら、まずはマイサイズ着物を1枚仕立てなさい」と諭します。
なぜそこまで言い切れるのか?
それは、マイサイズ着物を持つことに計り知れないメリットがあることを痛感しているからです。
メリット1.
着付けが劇的にラクになるだけでなく着崩れしにくい
初心者が着付けで挫折する原因のなかでも「サイズが合っていないから」というのは少なくないと思います。サイズが自分の寸法に合ってないと、おはしょりの処理や身幅の問題、快適な位置に腰紐を締められない……など不要な苦労を味わう確率がぐんと上がるのです。マイサイズ着物は着たあとも着崩れしにくく、着姿をスラリと美しくみせてくれるものです。
メリット2.
ネットでの仕立てやレンタル時の「基準」ができる
「私のマイサイズはこれ」という基準の1枚があれば、今後ネットで仕立てを頼む時や、レンタルする時に採寸で悩みません。「この着物と同じ寸法で」と言えばそれで事足りるからです。
メリット3.
長襦袢1枚でも使い回せる
着物と長襦袢のサイズが合っていないと、袖から振りが飛び出しがち → 縫い留める処理が必要になる、など細々としたことがやがて大きなストレスになります。マイサイズの着物を基準に長襦袢も1枚整えれば、それをずっと使い回せるのです。
「安いから」とサイズが合わないリサイクル品を10枚買うくらいなら、そのお金を貯めてでも、自分サイズの着物をまずは1枚!
騙されたと思って仕立ててみてください。
その着心地の良さに世界がきっと変わるはずです。
「仕立てはどこに頼めばいいの?」
「そもそも着物のマイサイズってなに?」
そんなお声も聞こえてきそうですので、おいおい紙幅を割いてそのあたりのことも綴ってみたいと考えています!
とにもかくにも、サイズの合わない着物ばかりを集めた挙句、苦労して着付けていた私が初めてマイサイズの着物に袖を通した時の快適さといったら…まさに目からウロコ、というやつでした。
まとめ
・着物の場合リセールバリューはマジで期待できない!
・お金をかけなくても着物は手に入るし楽しめる!
・枚数より「マイサイズ」の1枚にこそ価値あり!
どうかこの3つだけは胸に刻んでいただき、賢く、楽しく、そして「痛い目を見ない」着物ライフをスタートさせていただけたら嬉しいです。(ただでさえ物価高騰の折からですので…)
それではまた、次回お会いしましょう(^^)!
