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巻き戻せない子育ての時間〜今ここにある命の輝き〜

子育ての時間って

あとから振り返ると
あっという間に過ぎていくものですよね。

でもそのときは

毎日が当たり前のように流れていて
つい見過ごしてしまいそうになる。

だけど

本当はそのひとつひとつが
かけがえのない時間なのだと思います。



幼稚園の頃の娘は

リビングでテレビを見ながら
ときどきキッチンにいるわたしの方をちらっと見ていました。

わたしは対面キッチンで
料理をしていたのですが

ある日

フライパンを持ちながら
少し重たそうにしていたときのことです。

その様子を見ていた娘が

一目散に駆け寄ってきて
フライパンの取っ手をそっと持ってくれました。



またあるとき

玉ねぎを切っていて
わたしが涙を流していると

その様子に気づいた娘が

パッとティッシュを2枚ほど取って
すぐに駆け寄ってきてくれて

そっと涙を拭いてくれたこともありました。



どちらも

「こうしなさい」と教えたわけではありません。

でも

その瞬間の娘は

自然にそう動いていました。



そのとき

ふと思ったんです。

子どもって

何かを教え込む存在ではなくて

もともと持っているものを
思い出していく存在なのかもしれないと。



やさしさや思いやりは

与えるものではなくて

もともとその子の中にあって

何かのきっかけで
自然とあふれ出てくるもの。

そんなふうに感じました。



だから

無理に教えようとしなくてもいい。

早く成長させようとしなくてもいい。

ただ

その子の中にあるものを信じて
見守っていくこと。

それが大切なのだと思います。



子どもと過ごす時間は

未来のための準備ではなくて

「今ここ」にあるもの。

今日の笑顔も
今日の会話も
今日の小さな出来事も

その瞬間にしか存在しない
大切な時間です。



母の日に

娘がわたしに内緒で
1時間も自転車に乗って

プレゼントを探しに行ってくれたことがありました。

お目当てのケーキ屋さんがお休みで

別のお店でパンを買ってきてくれたり
お茶屋さんでお菓子を選んでくれたり

小学生なりに
「何をあげたら喜ぶかな」と
一生懸命考えてくれていたその時間。



プレゼントそのものよりも

その時間が
わたしにとって何よりの宝物でした。



子育ての時間は

あとから巻き戻すことができません。

だからこそ

今この瞬間を
大切にしていきたい。



子どもは

自分の中にあるものを
思い出していく存在。

そしてわたしたちは

それを信じて
そっと見守る存在。



今ここにある時間は

もう二度と戻ってこない
命の輝き。

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