楽天グループ株主優待の電話番号をMNP転出してみた
楽天グループ株式会社では株主優待として、27期(2024年)から「楽天モバイル」を月々30GBまで使えるSIMが提供されています。
ただし「Rakuten最強プラン」とは違い、月々30GBまでの制限がありますが、多くの人には遠慮なく使える量なのではと思います。通信品質は同じで、楽天回線とパートナー回線を使えます。そして通話もできます。これが無料ですから嬉しいですね。
同社では配当金が無し(無配)になってしまったので、その代償としての意味合いもあるのでしょうが、モバイル通信を月々30GB、半年ないし1年間無料で使えるのは、株主優待としては破格の内容だと思います。個人株主にとってはとても嬉しい株主優待だと思います。
楽天グループにとっても、「楽天モバイル」のユーザーを積極的に増やしたい局面ですから、無料のお試しSIMを提供することで「楽天モバイル」の使い勝手を試してもらい、関心を持ってもらってユーザーを増やしたいとの狙いもあることでしょう。しかも、この株主優待の提供にかかる負担は楽天グループ内でほぼ完結しているため、グループ外へ流出する費用はほとんどかかりません(グループ外へ持ち出しになるのはSIMカードの発行や郵送等の事務手続きにかかる費用くらいでしょう)。
ユーザー目線でも、提供側企業にとっても、とても良い株主優待だと思います。
楽天グループの株主優待SIMとは?
この株主優待SIMは、申し込んで(※)本人確認手続きをする必要がありますが、所定の手続きを済ませるとSIM(SIMカードまたはeSIMを選べます)が発行され、電話番号は新規で発行されます(番号は選べません)。
※申込方法は3月頃に郵送で案内が届きます。この時に通知される株主番号が株主優待SIMの各種手続きに必要になるので、株主優待SIMが期間満了で自動解約になるまで、大切に保管しておきましょう。
そして所定の期間(半年ないし1年)経つと自動で解約になります。
これらが全て無料です。通話は「Rakuten Link Office」というアプリを使って無料(※)。フリーダイヤルや緊急通報は自動的にVoLTE通話に切り替わって発信できます。
※保証するものではありませんが、株主優待の利用に際し支払方法を登録しないので、うっかりアプリを使わずVoLTE通話してしまっても、少額であれば請求されないようです…
最初の申し込みと本人確認こそ要りますが、後は手続き要らずの世話無しです。
(ただしeSIMを選んだ場合は、機種変更する度にeSIM再発行手続きが必要です。)
29期(2026年度)に少し変わった部分もありますが、大枠は変わらないので、以前の記事を参照してください。
株主優待SIMをMNP転出する
筆者は27期(2024年)から株主優待SIMを使わせてもらっていることは以前書きましたが、28期(2025年)の株主優待が2026年7月までで終了になります。
29期(2026年)も株主優待SIMを利用していますが、証券会社を変えた際に一旦売って買い戻したため、途中で株主番号が変わったことから、SIMが新規発行されており、今は2枚のSIMを使えている状況です。
今回は、このうち今月末で終了になる方の電話番号を、MNPで転出させることにしました。
…こいつ何を言っているんだ?と思った方、同感です:)。
株主優待SIMは楽天グループの名義で、株主に使用者登録をして使わせている状態だと思っていたのですが、そうではなかったのか、いつの間にかMNP転出できるようになったようなんです。
株主優待SIMのMNP転出手続き
「よくあるご質問(FAQ)」を見ても、MNP転出とは一言も書かれていません。
でも、楽天に限らずどの通信キャリアにも「重要事項説明書」というものが用意されています。契約前に目を通したよ、という人も多いと思いますが、そんなのあったかな?という人もいると思います(^^;。
楽天グループ株主優待にも「重要事項説明書」がきっちり用意されています(※)。
※27期はSIM発行後しばらく経ってからペラ紙が郵送されてきたように思います。初回はドタバタで後先になっていたのでしょう(^^;。
これをじっくり読んだ人は、頭の片隅に残っているかもしれません。この中に、「解約時の番号ポータビリティ」という記述があるんです。

これを見れば、ある程度詳しい人なら、MNP転出できるんかい、と思いますよね。
28期(2025年度)の電話番号はそこそこ覚えやすい番号だったこともあり、継続して使えたらいいなと思っていたので、この番号をMNP転出してみることにしました。
楽天グループの株主優待事務局に問い合わせる
まずは、楽天グループの株主優待事務局に問い合わせます。電話もありますが、忙しい人はフォームが便利だと思います。筆者の場合は土曜日に送って月曜日(翌営業日)に返信を頂きました。
問い合わせフォームにMNP転出などという項目は無いので、「その他」を選んで、「重要事項説明書に書かれていた解約時の番号ポータビリティをしたい」などと伝えれば良いと思います。
問い合わせの際に株主番号と株主優待SIMの電話番号が必要になるので、用意しておきましょう。
また、当然ながらMNP転出すると株主優待SIMは解約・前途放棄となります。2026年7月までで終わる人はちょうどいいですが、2027年まで使えるSIMは今解約するともったいないので、来年になったら思い出して試してみてください。
所定のフォームに入力・送信する
問い合わせると数営業日で返信がきて、「MNP転出申請専用フォーム」を案内されます。フォームは①「楽天モバイル:最強プランへの転出の場合」と②「他社キャリアへの転出の場合」の2種類あります。
①は、MNP予約番号発行から楽天モバイルの申込まで株主優待事務局で実施するそうですが、手続き期間中、1~3週間ほど株主優待SIMが使えない期間が生じるそうです。
②は、MNP予約番号の発行までを実施されるので、MNP予約番号を受け取ったら自分で他社にMNP転入の手続きをします。MNP移転先の回線が使えるようになると同時に、株主優待SIMは自動解約になるので、使えない期間はほぼ生じません。
慣れている人は②が手軽だと思います。ただし28期(2025年度)のSIMは2026年7月末で自動解約されるので、2026年7月末までにMNP転出を完了させておく必要があります。
また、楽天モバイルを契約するつもりだが使えない期間が生じるのは困る人や、(キャンペーンを適用したいなどで)自分で手続きしたい人は、株主優待事務局に問い合わせて、②のフォームでMNP予約番号の発行をしてもらってから楽天モバイルにMNP転入できるかを尋ねてみてください。
29期(2026年度)分のMNP転出を考えている場合は、30期(2027年度、実施されるかは未定)分の申し込みをする前の2027年3月頃にMNP転出するか、または2026年中に売買するなどして株主番号を変更しておくと良いでしょうか(2027年分の株主優待の内容が未定なので、あくまで現時点で考えられる推測に過ぎませんが)。
MNP手続きをする
上記で②「他社キャリアへの転出の場合」を選んだ場合は、フォーム送信の数営業日後に、MNP予約番号が発行されてメールで届きます(筆者の場合は2営業日後に届きました)。MNP予約番号の有効期限は発行日を含めて15日間。
あとは一般的なMNP(モバイル番号ポータビリティ)による乗り換え手続きと同じです。乗り換え先の通信キャリアで新規契約(乗り換え)手続きをします。
ショップで手続きする場合は即日開通できますが、MVNOなどの通販型の場合は手続きに時間がかかることから、MNP予約番号の有効期限がある程度残っていないと手続きを進められないこともあります。MNP予約番号を受け取ったら早めに手続きを進めましょう。
楽天モバイルへのMNP転入については、通常は上記①の専用フォームを使いますが、②のフォームを使ってMNP予約番号が発行された場合は、このMNP予約番号を使って楽天モバイルの契約手続きを試してみて、もしうまくいかない場合は楽天グループの株主優待事務局に問い合わせてみてください。
実はMNP転入もできるらしい
今回はMNP転出について書きましたが、なんと、楽天グループの株主優待にMNP転入することもできるようです。これは「重要事項説明書」には書かれていませんし、筆者も試していませんが、実際に試した株主さんがいるようです。
ただし、株主優待SIMは期限がきたら問答無用で自動解約されるので、前もってMNP転出の手続きをしておかないと、電話番号が失われるおそれがあります。また、通話はできますが、株主優待SIMでは着信転送などの通話機能は使えません。正直不便だと思いますから、普段通話用に使っている電話番号を株主優待SIMにMNP転入するのはお勧めしません。
また、株主優待SIMはSPUの対象外です。すでに「Rakuten最強プラン」を契約している人は、使わなければ月額1,078円(+ユニバ料等)で維持できるので、楽天市場で毎月3万円以上買い物している人はそのまま寝かせて(または無料通話用にして)おけば、ポイント還元分の方が多くなります。モバイル料金の支払いをポイント利用にしておけば毎月自動でポイント消化することもできます。
株主優待SIMがほしい!という人は
期末の間際になると発表される
今期(29期、2026年度)の受付はすでに終了しており、来期(2027年度)の実施は未定です。
毎年「未定」で、間際になると発表されます。29期(2026年度)分は2025年12月12日に発表されました。
楽天グループは12月決算なので、毎年12月の権利確定日までに買っておく必要があります。売買できる期間は発表されてから数週間しかありませんので、発表されてから証券会社に口座開設して…などと悠長にやっている時間はありません。
先述したように、無配転落の代償のような形で始まったので、少なくとも復配するまでは続けるのかな?という気もしますが、まだ誰にもわかりません。楽天グループに問い合わせても未定と言われると思います。
投資判断は自己責任で
もし仮に今期同様の形で来期も実施される場合ですが、2026年12月の「権利確定日」(月末ではありません)までに、「楽天グループ」(4755) の株式を1単元(100株、2026年7月13日の終値でおよそ8万円)以上保有しておく必要があります。
証券会社に口座を開設し、できればNISAの手続きもしておきましょう。入出金手数料無料、NISA口座での売買は手数料も無料という証券会社もありますので、今のうちに探しておきましょう。これだけでも、けっこう時間がかかると思います。
注意点として、上記「権利確定日」のほか、貸株を利用していると株主優待を受け取れません。株主優待がほしい場合は貸株はしないようにしましょう。
(証券会社によっては「優待優先」等の機能を提供している場合がありますが、これを使うと株主番号が変わることがあるのでお勧めしません。)
1単元であっても投資は自己責任になります。各種制度も複雑です。本稿は投資をお勧めするものではありません。よく調べて自ら判断してください。
SIMの設定はノーサポート
また、株主優待SIMはノーサポートです。SIMカードの入れ替えなどは自分で行う必要があります。やることはいわゆる「格安SIM」の使い方とほぼ同じで、多くの人がやっていることなので難しいことはありませんが、無料サービスですから当然ながら楽天モバイルショップへ行ってもサポートしてもらえません。
今までショップサポートに頼り切りで自分でやったことないよという人は、下記のスタートガイドを読みながら、この機会に自力で試してみてはいかがでしょうか。
表紙込40ページもありますが、AndroidとiOSに分かれていて、さらに半分は「Rakuten Link Office」の設定なので、SIMの設定はわずか数ページです。
こう言うのも何ですが、無料で新規電話番号が発行されるので、設定がわからなくて使えない期間が生じても困らないと思います。今後「格安SIM」等を利用するときの手順も同様なので(MVNOではAPNの選択ないし追加が増え、「Rakuten Link Office」の設定が減ります)、今まで自分でやったことないよという人には、いい経験になるかもしれません。
楽天モバイルの通信品質は幾分改善
話は変わりますが、筆者は全4キャリアのSIMを持っていて、端末も複数台持ちしているので、いつどこでどのキャリアがどんな使い勝手なのかを見ることができます。
筆者の近辺では、2026年7月に入って、楽天モバイルの通信品質が幾分改善しました。ただし基地局が増えたのではなく、5Gのカバーエリアが拡がったことによるもののようです。

この反動か、以前は楽天回線の5G基地局の近くへ行くと通信状況がすこぶる良かったのですが、近頃はそうでもなくなりました:)。
この5Gエリアが広がったのは良い傾向だとは思いますが、KDDI(au)では2年も前(2024年6月頃)に5Gエリアが広がっていたのに、楽天モバイルは2年も遅れたことになります。楽天モバイルは完全仮想化していて、基地局の向き調整なども遠隔操作でできるんだと、豪語していましたよね…?
ただし基地局に近い方が有利な状況に変わりはないため、閑散時間帯には5Gの恩恵を受けられるものの、混雑時間帯になると極度な速度低下が起こります。これはユーザーが増え続ける限り改善されないでしょう。基地局の増設が急務であることに変わりないと思います。
例えば筆者宅では閑散時間帯に以前は30Mbps出ればいい方でしたが、近頃は5Gエリアに入って100Mbpsくらいまで出るようになりました。ところが時間帯により混雑の影響をもろに受け、週末など数Mbpsまで落ちる時もあります。基地局が少なくて電波が弱いので、混雑の影響をもろに受けてしまうんですね。昔はkbpsまで落ちていたので、これでも改善してはいるものの、混雑時間帯にはMVNO以下の使い勝手であることに変わりありません。
そして地下鉄に乗るとさほど混んでいなくてもkbpsまで落ちることがザラで、電子書籍(活字本)のダウンロードや指定席の予約、デジタルチケットの購入もままなりません。さらに出かける場所によっては圏外になることも少なからず…2026年秋以降にはパートナー回線の終了も予定されていおり、圏外になる場所が拡大しそうです。
こんな感じで筆者の行動範囲では楽天回線がアテにならないので、筆者はせっかく楽天モバイルを月々30GBまで無料で使えるのですが、ほとんど使っていません(^^;。筆者の生活圏では povo 2.0(au回線)とY!mobile(ソフトバンク回線)が快適なので困ってはいませんが、なんだかもったいないですね。
楽天回線が使いやすくなれば、料金プランは魅力的なので、楽天モバイルにはエリア整備をさらに頑張ってほしいと願っています。
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