JW756 猪狩りをした地
【筑紫再征編】エピソード11 猪狩りをした地
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦97年、皇紀757年(景行天皇27)。
熊襲の平定を命じられた、小碓皇子(以下、リトル)の一行は、筑紫(今の九州)を進んでいた。


そして、ここは、福岡県田川市の白鳥町。
のちに、白鳥神社が鎮座する地。





そこに、オリジナル設定で、神夏磯媛(以下、カンナ)が来訪したのであった。
リトル(16)「して『カンナ』よ。なにゆえ、参ったのだ?」
カンナ「見つかったんです。」
ナッカ「え? 何が?」
カンナ「土折猪折よ。」
ウナ「何!? エピソード637で取り逃がした、土折猪折が見つかったと?!」
リトル(16)「どういうことだ?」
ウナ「かつて、四人の賊を討ち取ろうとしたのですが、一人だけ取り逃がしてしもうたのです。」
リトル(16)「それが、土折猪折と申す者か?」
ウナ「御意。」
カンナ「土折猪折は『日本書紀』では、エピソード637の場面で死んでるのよ。でも、なぜか伝承にも登場していて・・・。」
よっちゃん「辻褄合わせのため、討つこと能わなかったと?」
カンナ「そうなのよ。作者の陰謀が働いちゃって・・・。」
田子「ともかく、討たねばなりませぬな。」
カンナ「お願いします。」
リトル(16)「当たり前だ! 直ちに、これを討つ!」
そのとき、土折猪折が現れた。
土折猪折「紙面の都合で、出てきてやったぞ!」
弟彦「喰らえっ。正義の矢!」
ドスッ
土折猪折「なっ!」
チヂオ「よし! 捕らえるのじゃ!」
一同「おお!」×多数
土折猪折「くっ・・・多勢に無勢・・・無念なり!」
リトル(16)「土折猪折よ! 汝を許すこと出来ぬ。速やかに処刑せよ!」
ウナ「はっ。」
土折猪折「くそぉぉ!」
ウナ「さらばじゃ! 土折猪折!」
ザシュッ
土折猪折「ふげっ。」
もち「こうして、土折猪折は刑場の露となったんや。」
ナッカ「福岡県田川市の猪国で討たれたみたいっすね。」


弟彦「ちなみに、鼻を埋めたところが、嘉麻市の上山田にある、猪之鼻と伝わっておりまする。」

よっちゃん「膝を埋めたところは、福岡県川崎町の猪膝峠と言われておりまする。」


チヂオ「尻を埋めたところは、川崎町の猪尻と伝わっておりまする。」




リトル(16)「ん? それらの地は、エピソード118にて語られた、初代、神武天皇が猪狩りをした地では?」
もち「じゃが。猪が驚いて、鼻をついたところが、猪之鼻やじ。」
カンナ「猪膝峠も、膝をついたところだし、猪尻も、お尻をつけたところよ?」
ウナ「もしや、その伝承に従って埋めたのでは?」
ナッカ「まあ、あれっすね。ロマンっすね。」
リトル(16)「出たっ。ロマン!」
ウナ「と・・・ともかく、剣が血まみれにござる。早う洗いましょうぞ。」
リトル(16)「そうだな。」
カンナ「こうして、皇子たちが剣を洗った地は、太刀洗いの井戸と呼ばれるようになったのよ。」





リトル(16)「ちなみに、猪之鼻、猪尻については、川崎町観光協会の方に協力していただいた。この場を借りて、感謝申し上げる。」
疾風「モォォ!」
リトル(16)「ん? 次は海に向かう?」
カンナ「それじゃあ、アタイは、これで、お別れね。」
リトル(16)「うむ。達者でな。」
カンナ「皇子たちも、お達者で! 武運長久を祈ってるわ。」
こうして、一行は、賊の討伐を終えて、海に向かったのであった。
そして・・・。
リトル(16)「ここは?」
ウナ「わかりませぬ。」
リトル(16)「何?! どういうことだ?!」
どういうことなのか?
次回につづく
