見出し画像

JW772 頓野ふたたび

【筑紫再征編】エピソード27 頓野ふたたび


第十二代天皇、景行けいこう天皇てんのう御世みよ

西暦97年、皇紀こうき757年(景行天皇27)。

襲国そ・のくに(今の鹿児島県周辺)の熊襲くまそ平定へいていした、日本武尊やまとたける・のみこと(以下、タケル)の一行は、筑紫ちくし(今の九州)をめぐっていた。 

地図(襲国:熊襲)
平定軍一覧表

タケル(16)「・・・ということで、やしろてようと思う。」 

もち「唐突とうとつに、なんね?」 

タケル(16)「俺が、てたと伝わるやしろが有るのだ。」 

弟彦おとひこ「その名も、鳥野とりの神社じんじゃにござりまする。」 

鳥野神社(鳥居)
鳥野神社(拝殿)

ナッカ「あれ? このやしろは、瓊瓊杵尊ににぎ・のみことが、猿田彦大神さるたひこ・のおおかみ天鈿女命あめのうずめ・のみこと夫妻ふさいに、おめいじになって、てられたと伝わってるんすけど?」 

系図(瓊瓊杵尊)

田子たご「ナッカさま? これが、ロマンでは?」 

タケル(16)「出たっ。ロマン!」 

よっちゃん「して、何処いずこ鎮座ちんざしておるのです?」 

疾風はやて「モォォ!」 

田子たご「ふむ。福岡県直方のおがた頓野とんのもうしておるぞ。」 

地図(鳥野神社)

もち「前回紹介した、白角折おしとり神社じんじゃから、かなり進んだんやな?」 

タケル(16)「そんなことより、頓野とんのに来ておるぞ!?」 

チヂオ「皇子みこ? なにおどろいておるのです?」 

タケル(16)「頓野とんのもうせば、エピソード755でかたった、近津ちかつ神社じんじゃ鎮座ちんざだぞ?」 

地図(近津神社)
近津神社(拝殿)

するとそこに、男が現れた。

大兄彦おおえのひこ(以下、オーエン)である。 

オーエン「皇子みこ! 皆様方みなさまがた! お帰りなさいませ!」 

タケル(16)「おお! オーエン!」 

もち「ひさしぶりっちゃ!」 

オーエン「此度こたびの伝承に、われは、登場していないのですが、それは、おかしいだろ・・・と作者に言われまして・・・。」 

ウナ「たしかに、地元じもと豪族ごうぞくである、いましが、顔を出さぬは、無礼ぶれいきわまりないのう。」 

オーエン「おっしゃとおりです。」 

チヂオ「このあとも、いろいろと再会がっているのでしょうな。」 

オーエン「そうでしょうな。きっと、あのかたも、再登場するのではないかと・・・。」 

タケル(16)「あのかた?」 

オーエン「行けば、わかりまする。」 

こうして、一行は「オーエン」とわかれ、先に進んでいった。

そして・・・。 

弟彦おとひこ「ん? 何者なにものかが、近寄ちかよってまいりますぞ?」 

タケル(16)「ん?」 

ナッカ「あっ! あれは、田部たべ今朝麿けさまろこと『ケサマ』っすね。」 

ケサマ「その通りですぞ。おむかえにまいりました。」 

田子たご「エピソード753でも、むかえてくれたが、帰路きろも迎えてくれたのか?」 

ケサマ「いえ、そのような伝承はありませぬ。されど・・・。」 

タケル(16)「されど?」 

ケサマ「皇子みこたちが、再び、中山なかやまむらおとずれたことは、たしかです。」 

もち「ちなみに、中山なかやまは、福岡県鞍手くらてちょう中山なかやまのことやじ。」 

地図(福岡県鞍手町中山:中山邑)

ウナ「して、なにゆえじゃ?」 

ケサマ「つるぎだけのぼりたかったからでは?」 

チヂオ「えっ? また、あの山にのぼるのか?」 

ケサマ「どうも、そのようですぞ。」 

よっちゃん「二千年後のつるぎだけ自然しぜん公園こうえんじゃ。」 

地図(剣岳:剣岳自然公園)

タケル(16)「伝承に、そう書かれておるのなら、いたかたなし。のぼろうぞ!」 

一同「おお!」×多数 

目的は不明であるが、つるぎだけを再びのぼった一行。

つつがなく登頂とうちょうし、下山げざんすることになったのであるが・・・。 

タケル(16)「ん? くもきがあやしくなってきたぞ。」 

よっちゃん「左様さようですな。」 

弟彦おとひこ「そんなことをもうしていたら、あめってまいりましたぞ!」 

ウナ「そればかりか、かみなりまで・・・。」 

チヂオ「雨宿あまやどりせねば、なりませぬな。」 

タケル(16)「そうだな・・・。よし! あのはやしにて、雨宿あまやどりするぞ!」 

一同「おお!」×多数 

ケサマ「かなりはげしくなってまいりましたぞ!」 

ナッカ「雷鳴らいめい半端はんぱないっすよ!」 

タケル(16)「むむむ・・・。」 

一行は、どうなってしまうのか? 

次回につづく

いいなと思ったら応援しよう!