JW782 衝撃の出雲
【筑紫再征編】エピソード37 衝撃の出雲
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦97年、皇紀757年(景行天皇27)。
日本武尊(以下、タケル)の一行は、熊襲の魁帥(首長のこと)、川上梟帥を討ち取った。

そして、ここは、佐賀県佐賀市の大和町川上の健福寺周辺。
のちに真手村と呼ばれる処・・・。






タケル(16)「ついに、平定は成った。あとは、国中(今の奈良盆地)に帰るだけだな・・・。」
たけし「そうは、問屋が卸しませんよ。」
タケル(16)「ん?」
たけし「これから、私たちは、出雲に向かわねばなりません。」

中白「出雲国でも、賊が暴れてるんですか?」
たけし「賊ではなく、出雲の王です。」
邑人(へ)「何言うとうと? 出雲に王が居るなんて、聞いたこと無かよ?」
弟彦「たしか・・・遥か昔は、出雲にも、王がおりましたな?」
タケル(16)「たけし? どういうことだ?」
もち「じゃが。出雲の国造なら、いざ知らず、王とは、聞き捨てならん!」
たけし「しかし・・・。」
ナッカ「仕方ないっす。『古事記』では、熊襲を討ったあと、出雲に向かってるんすよ。」
一同「えっ?!」×多数
ウナ「皇子は、出雲建を殺そうと思われ、向かわれたようですな。」
タケル(16)「しばし待て! 出雲建とは、何者だ?」
たけし「ですから、出雲の王です。」
ルオ「もしや、時の流れが、おかしくなっているのでは?」
少白「どういうこと?」
ルオ「さきほど、ナッカ様は『古事記』では・・・と仰っておられましたな?」
ナッカ「そうっすね。」
ルオ「『日本書紀』では、出雲は、とうの昔に、ヤマトに降っておりまするが、『古事記』では、そのようなこと、書かれておらぬとか?」
チヂオ「しばし、お待ちくだされ。『古事記』を読み返してみまする。」
タケル(16)「どうだ?」
チヂオ「たしかに、書かれておりませぬ。」
大白「となると『古事記』では、皇子の熊襲征伐の頃も、出雲は、ヤマトに降ってないと?」
もち「驚くしかないっちゃ。」
よっちゃん「出雲の国造が、反乱を起こしたという態で、話を進めれば良いのでは?」
タケル(16)「そのようなこと出来ぬ。それでは、歴史を書き換えることになるではないか。」
疾風「モォォ!」
田子「ふむ。心配要らぬと申しておりまする。」
邑人(と)「どげんすると?」
疾風「モォォ!」
田子「ふむ。あの御方が、時空を越えて出演してくださると・・・。」
タケル(16)「あの御方?」
疾風「モォォ!」
田子「ふむ。出雲の振根様が復活されると・・・。」
タケル(16)「振根? どこかで聞いたことが・・・。」
たけし「崇神天皇の御世に滅ぼされた、出雲の王です。」
よっちゃん「此度も、やられ役を引き受けてくださると?」
たけし「そういうことですね。」
タケル(16)「ともかく、出雲に向かうぞ!」
一同「おお!」×多数
ルオ「では、これにて、お別れにござりまする。」
大白「我もです。」
中白「同じく。」
少白「お気を付けて。」
邑人(へ)「お元気で!」
邑人(と)「お達者で!」
タケル(16)「皆も、達者でな。」
ウナ「我も、国元に帰りまする。」
タケル(16)「『ウナ』は、国前国(今の大分県の国東半島)の豪族であったな?」
ウナ「御意。」

タケル(16)「では、達者でな。」
ウナ「皇子たちも・・・(´;ω;`)ウッ…。」
こうして、一行は、別れと共に、新たな戦いへと赴くのであった。
つづく
