JW810 祈願して紹介
【諸国鎮定編】エピソード23 祈願して紹介
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦110年、皇紀770年(景行天皇40)秋。
ここは、纏向日代宮の近郊。


東国を鎮めるため、出陣することとなった、日本武尊(以下、タケル)は、妃の弟橘媛(以下、タッチ)と共に、戦勝祈願に訪れていた。

タッチ「エピソード740以来の登場よ!」
タケル(29)「そんなことより、何処の社に参っておるのだ?」
タッチ「知らずに来てたの?!」
タケル(29)「ど・・・読者のためだ・・・。」
タッチ「仕方ないわねぇ。ここは、奈良県天理市の柳本町に鎮座する、伊射奈岐神社よ。私と『タケル』が、戦勝祈願をしたと伝わってるんだって。」





タケル(29)「なるほどな・・・。して、俺は、汝を連れていくことにしたぞ。」
タッチ「えっ? 私が?」
タケル(29)「ムラムラしては、戦にならぬからな・・・。」
タッチ「す・・・すごい理由ね。でも、妃は、私だけじゃないでしょ? どうして、私なの?」
タケル(29)「汝の父、穂積の臣の建忍山こと『おしやん』殿に頼みたいことも有るゆえ・・・。」
タッチ「それじゃあ、お姉ちゃん(大橘比売:オータンのこと)でも、良かったってわけだ。」

タケル(29)「うっ・・・。ま・・・まあ、その、なんと言うか・・・。」
するとここで、「タッチ」に仕える、五人の采女(従者のこと)が、騒ぎ始めた。
すなわち、蘇我比咩(以下、ソガ)、マドンナ、マライア、アヴリル、テイラーである。
ソガ「私も、付いて行きまする!」
マドンナ「私もよ。」
マライア「どんな時でも!」
アヴリル「どんな処でも!」
テイラー「姫と共に!」
タッチ「仕方ないわねぇ。」
タケル(29)「汝ら、遊びに行くのではないぞ?」
ソガ「わかっておりまする。されど、姫の身の回りの世話をする者が要り様では?」
タケル(29)「た・・・たしかに・・・。」
タッチ「他に、どんな方が、付き従うの?」
タケル(29)「まず、大王の命で、二人の副将が付き従うぞ。」
マドンナ「一人目は、吉備の臣の武彦こと『たっちゃん』様よ。皇子の伯父よね?」
タケル(29)「うむ。ちなみに、伯父上の息子、意加部彦こと『オカ』も参陣するぞ。」
タッチ「新しい人物も登場するのね。」

マライア「そして、二人目は、大伴の連の武日様です。」
タッチ「えっ? 武日様は、隠居されたはずじゃ?」
タケル(29)「此度のために、引退せず、隠居の身であったのだとか・・・。」
タッチ「なるほど・・・。」

アヴリル「膳夫(料理人のこと)として、久米の直の七掬脛こと『ナッカ』様も同行するんだぞ!」
テイラー「御子息の八腹様も同行しちゃいます。」

タッチ「これで、全員?」
タケル(29)「俺たちの子も、同道するぞ。」
タッチ「えっ?」
タケル(29)「稚武彦王こと『わかたけ』と、武田王こと『ダータケ』だ!」
ソガ「家族総出で、戦に?」
タケル(29)「そうだ! さらには、武卵王こと『カイゴ』と、十城別王こと『トーキ』も連れていく!」

タッチ「えっ?! お母さんの吉備穴門武姫こと『アナ』様は、そのこと、知ってるの? それに、『カイゴ』ちゃんって、讃岐国の豪族になるとか、エピソード797で解説してなかったっけ?」


タケル(29)「『アナ』の許しは貰っておる。それと、讃岐の豪族になるのは、先の話だ。だから、安心しろ!」
タッチ「別に、心配したわけじゃ・・・(^_^;)」
こうして、出陣するメンバーが紹介されたのであった。
つづく
