JW776 新たなる伝承
【筑紫再征編】エピソード31 新たなる伝承
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦97年、皇紀757年(景行天皇27)。
襲国(今の鹿児島県周辺)の熊襲を平定した、日本武尊(以下、タケル)の一行は、吉備国(今の岡山県と広島県東部)に滞在し、伯父である、吉備の臣の武彦(以下、たっちゃん)、その子供たちと再会したのであったが・・・。




ウナ「ところで、復活したようですぞ。」
タケル(16)「ん? 何がだ?」
ウナ「川上梟帥にござる!」
一同「ええぇぇ!?」×多数
タケル(16)「川上梟帥こと『カワ』が生き返ったと?」
ウナ「御意。」
たっちゃん「皇子? 『カワ』とは、熊襲の魁帥(首長のこと)のことであったな?」
タケル(16)「はい。」
ナッカ「有り得ないっすよ。」
もち「じゃが。『日本書紀』バージョンも『古事記』バージョンも、披露しちょるんやぞ?」
チヂオ「ばあじょ?」
ともちん「その他のバージョンが有るのでは?」
タケル(16)「どういうことだ?」
ともちん「伝承が残っているとか・・・。」
ラコリ「なるほど・・・。伝承バージョンが有るのかもしれぬのう。」
弟彦「しばし、お待ちくだされ。たとえ、伝承があったとしてもですぞ? 少しおかしくは、ありませぬか?」
タケル(16)「何がだ?」
よっちゃん「我らが、筑紫(今の九州)にいる時に現れず、吉備まで戻ってからの、この流れ・・・。合点がいかぬ・・・ということじゃな?」
弟彦「うむ。」
タケル(16)「言われてみると・・・。なにゆえであろうか?」
ラコリ「作者が忘れていたのでは?」
ナッカ「たしかに・・・。有り得るっすね。」
疾風「モォォ!」
田子「ふむ。今回は忘れていたのではない。思惑があったのだ・・・と申しておるぞ。」
カモン「汝は、牛の言の葉がわかるのか?」
田子「そういう設定になりまして・・・(´;ω;`)ウッ…。」
タケル(16)「俺も、わかるぞ!」
カモン「えっ? 皇子も?」
アナ「ところで、今回は・・・ってことは、忘れたことがあるのは認めるのね。」
タケル(16)「アナ・・・。作者を責めるでない。作者も、人の子ぞ?」
アナ「それは、わかってるけど・・・。また、筑紫に戻らなきゃいけないんでしょ? そんなの酷すぎる!」
ともちん「姉上。落ち着いてくだされ。」
するとそこに、武内(以下、たけし)が現れた。

たけし「お久しぶりです。エピソード738以来の登場です。」
タケル(16)「ん? たけし? なにゆえ、汝が?」
たけし「実は、此度の伝承には、私も登場しているのです。」
もち「初耳やじ!」
たけし「今、言いましたから、そうなりますよね。」
タケル(16)「汝は、他に、何を知っておるのだ?」
たけし「此度の伝承は、佐賀県の伝承です。」
ナッカ「えっ? 熊襲って、襲国に住まう者たちっすよ?」
弟彦「たしか・・・鹿児島県の辺りでしたな?」
ナッカ「その通りっす。」

チヂオ「佐賀県に逃げたのでは?」
タケル(16)「俺が、エピソード770で、栄えあれ・・・と宣うた地に逃げ込むとは・・・許せんっ。」
ウナ「ともかく、出立致しましょうぞ。」
タケル(16)「そうだな。」
たっちゃん「皇子。武運長久を祈っておりまするぞ。」
カモン「お気を付けて。」
ともちん「風邪など召しませぬように。」
ラコリ「御身、労りくだされ。」
アナ「タケルゥゥ!」
タケル(16)「おお! アナァァ!」
ナッカ「だから、抱き合わなくてもいいじゃないっすか!」
タケル(16)「夫婦の別れに、水を差すな!」
とにかく、再び出立したのであった。
つづく
