JW857 六代目の神々
【東征進軍編】エピソード47 六代目の神々
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦111年、皇紀771年(景行天皇41)。
日本武尊(以下、タケル)の一行は、東征のため、進軍をつづけるのであった。

タケル(30)「おお! なんと、見事な!」
ナッカ「皇子? どうしたんすか?」
タケル(30)「見よ! 富士の山が、美しい!」

わかたけ「父上。あちらには、筑波の山々も見えまするぞ。」
タケル(30)「おお! 真に、なんと、美しいのか・・・。」
わかたけ「左様ですな。」

タケル(30)「よし! では、社を建てようぞ!」
ナッカ「そ・・・そうなるんすか?」
タケル(30)「この武蔵野の台地にて、平安を願い、白銅の宝鏡を納め、社を建てるのだ。」

疾風「モォォ!」
ルフィ「ふむふむ・・・。これが、第六天榊神社の始まりだと、言ってるでやんす。」


タッチ「ところで、どんな神様を祀るの?」
タケル(30)「天神第六代坐榊皇大御神だ!」
ナッカ「ん? ちょっと、言ってる意味が、わかんないっす。」
疾風「モォォ!」
ルフィ「面足尊と、惶根尊のことだ・・・と言ってるでやんす。」
わかたけ「それは『古事記』において、神世七代の六代目とされている神々ではないか?」
タッチ「たしか、面足尊が男神で、惶根尊が女神だったわよね?」
わかたけ「左様にござりまする。」
タッチ「でも、どうして、その神々を祀ろうと思ったの?」
タケル(30)「ロマンだ。」
わかたけ「出たっ。ロマン!」
ナッカ「ところで、鎮座地は、何処になるんすか?」
疾風「モォォ!」
ルフィ「東京都台東区の蔵前1-4-3で、最寄りは、地下鉄浅草線の蔵前駅と言ってるでやんす。」





マライア「ところで、社を建てている間ですが・・・。」
タケル(30)「ん? マライア? 如何した?」
マライア「私たちは、何処に滞在するんですか? 仮寝(野宿のこと)が続くのは、ちょっと・・・。」
ナッカ「たしかに・・・。これまで、詳しいことを書いてなかったっすけど、いつも、仮寝というわけではないんすよね。社に泊まることも有るんで・・・。」
わかたけ「されど、仮寝が続くというのは、少し辛いところが有る・・・というわけじゃな?」
マライア「そうです。私は、どうとでもなりますが、姫は・・・。」
タッチ「マライア・・・。私のことを想って・・・。なんて、いい子なのかしら!」
タケル(30)「作者の妄想は、ともかく、滞在したかもしれぬ地は、伝わっておるぞ。」
マライア「それは、何処なんですか?」
疾風「モォォ!」
ルフィ「ふむ・・・。鳥越神社のことだ・・・と言ってるでやんす。」


ナッカ「第六天榊神社を創建した時に、しばらく滞在したと伝わってるみたいっすね。」
タケル(30)「うむ。そうらしいな。」
ナッカ「その後、地元の者たちが、皇子を祀ったみたいっす。」
タケル(30)「そうらしいな! 快なりぃぃ!」
ルフィ「そのときは、白鳥神社と呼ばれてたでやんすよ。」
タケル(30)「なにゆえ、名が変わったのだ?」
ルフィ「西暦1051年、皇紀1711年(永承6)に、源の頼義と、源の義家の親子が、ここを訪れた時、鳥越大明神に改めたと伝わってるでやんす。」
タケル(30)「頼義? 義家? 何者じゃ?」
ルフィ「皇子の子孫でやんすよ。」
わかたけ「ところで、鎮座地は、何処になるのじゃ?」
ナッカ「東京都台東区の鳥越2-4-1に鎮座してるっすよ。」


マライア「社名は濁らないのに、地名は濁るんですね。」
ナッカ「これぞ、ロマンっすね。」
わかたけ「出たっ。ロマン!」
とにもかくにも、社が創建されたのであった。
つづく
