JW904 見つかった采女
【東征激戦編】エピソード45 見つかった采女
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦111年、皇紀771年(景行天皇41)。
ここは、蛇原の邑(今の千葉県勝浦市部原)。





東征をつづける、日本武尊(以下、タケル)一行の元に、ある人物が来訪した。
邑の娘「ソフィー」や、その父「イワン」、母の「アリサ」、「ソフィー」の婚約者の「マルクス」を始めとする、邑人たちが見守る中、「タケル」は、その人物と対面するのであった。

タケル(30)「客人と申すゆえ、何者かと思えば、汝であったか・・・。」
その面前には、穂積の臣の建忍山(以下、おしやん)の家来「カタスケ」の姿が・・・。
カタスケ「報せたき儀が有り、罷り越しましてござりまする。」
イワン「申し訳ござりませぬ。皇子は坐か? と尋ねられましたので、てっきり、客人かと・・・。」
タケル(30)「『イワン』が謝ることではない。詳らかに申さなかった『カタスケ』が悪いのだ。」
カタスケ「ご・・・御尤も・・・(;^_^A」
タケル(30)「して、何用で参ったのだ?」
カタスケ「皇子は、弟橘媛こと『タッチ』姫が、エピソード861にて、海に身を捧げられた折、五人の采女(侍女のこと)が御供したことを覚えておられまするか?」
わかたけ「カタスケ! 無礼であろう! 父上は、人の『生き死に』を忘れるような、道を踏み外した御仁ではないぞ!?」
カタスケ「これは、読者のことを慮ってのことで・・・(;^_^A」
タケル(30)「して、あの五人が、どうしたと?」
カタスケ「そのうちの一人、蘇我比咩こと『ソガ』が見つかったのです。」
タケル(30)「そうか・・・。『ソガ』の亡骸も見つかったのか・・・。」
カタスケ「いえ。『ソガ』は生きておりまする。」
タケル(30)「何!? あの海から、助かったと申すか?」
カタスケ「御意。」
おしやん「それを報せる為だけに、来たってのか?」
カタスケ「いえ。皇子や殿を、『ソガ』の元に、お送りしたいと考え、参上仕った次第。」
タケル(30)「そうか・・・。では、彼の元に赴こうぞ。」
イワン「皇子? この地を去られるので?」
タケル(30)「うむ。」
マルクス「では、別れの宴楽を催さねば・・・。」
アリサ「張り切って、美味しいモノを作りましょう。」
ソフィー「そうですね。」
タケル(30)「いや。これは、作者が勝手に、二つの伝承を繋げたモノで、元々は、異なる伝承なのだ。そう、気を遣わずとも良いぞ?」
邑人(い)「皇子こそ、気を遣われますな。我らは、そうしたいから、そうするのです。」
そんなことがあったのかは、想像にお任せするとして、一行は船に乗り、「ソガ」の待つ地へと向かった。
タケル(30)「して、着いたのか?」
カタスケ「はっ。ここに『ソガ』が居りまする。」
おしやん「二千年後の地名で言うと、何処になるんだ?」
カタスケ「千葉県千葉市中央区の蘇我にござりまする。」





そして、一行は「ソガ」と対面した。
ソガ「み・・・皇子・・・(´;ω;`)ウッ…。」
タケル(30)「無理をするな。横になっておれ。」
ソガ「わ・・・私だけ・・・。」
タケル(30)「ん?」
ソガ「私だけ・・・生き延びてしまいました・・・。姫に会わす顔がありませぬ・・・(´;ω;`)ウゥゥ」
タケル(30)「何を申す。『タッチ』が『汝は生きよ』と命じたのだ。これは、神意ぞ? 泣くな。喜べ。」
ソガ「さ・・・されど・・・(´;ω;`)ウッ…。」
タケル(30)「采女として、汝は、見事に務めを果たした。咎める者など、何処に居ろう。」
ソガ「うう・・・(´;ω;`)ウゥゥ。」
とにもかくにも、「ソガ」と再会したのであった。
つづく
