JW761 祝宴の舞
【筑紫再征編】エピソード16 祝宴の舞
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦97年、皇紀757年(景行天皇27)。
ここは、宮崎県延岡市の舞野町。
のちに、下舞野神社が建つ処。






熊襲の首領、川上梟帥(以下、カワ)を討ち取った、日本武尊(以下、タケル)の一行は、祝宴を開いていた。


タケル(16)「今日は、良き日だ!」
民(ほ)「皇子! みなさま! てえげかたじけないっちゃが!」
もち「では『おい』が、舞を披露するっちゃ!」
豊国「もち? 舞が舞えるのか?」
もち「丈夫に、舞は付き物やじ。」
よっちゃん「初耳じゃ。」
もち「〽布引の 矢筈の滝を 射てみれば 川上梟帥 落ちて流れる」
タケル(16)「ん? その歌は、前回、俺が詠んだ歌ではないか?」
もち「じゃが。いい歌やったかい、気に入ったんやじ。」
民(へ)「こん歌は、その後、神楽歌として、下舞野神社に伝わったんや。」
民(ほ)「それだけやないっちゃ。此度の戦いで、皇子を案内し、祭りに仕え奉った者の子孫と言い伝えている家が、六家も残っちょるんやじ。」
タケル(16)「そのようなことが・・・。なんと、ありがたいことだ! では、俺たちも舞おうぞ!」
一同「おお!」×多数
タケル(16)「布引のぉぉ。」
弟彦「矢筈の滝をぉぉ。」
田子「射てみればぁぁ。」
チヂオ「川上梟帥ぅぅ。」
よっちゃん「落ちて流れるぅぅ。」
一同「〽布引の 矢筈の滝を 射てみれば 川上梟帥 落ちて流れる」×多数
カワ「落ちてないよ。」
タケル(16)「ん?」
豊国「あっ! カワ! なにゆえ、汝が!?」
民(へ)「なして?!」
カワ「なぜって言われても、僕には、まだ『古事記』バージョンが残ってるんだよ。僕の弟、弟建こと『おとたけ』が出演してなかったでしょ?」
民(ほ)「ばあじょ?」
タケル(16)「再び戦うということか?」
カワ「そういうこと。」
もち「じゃっどん、もう少し空気を読んでほしかったじ!」
ナッカ「そうっすよね。いいところだったのに・・・。」
カワ「そ・・・それじゃあ、バイバイキィィン!」
民(へ)「ば・・・ばいば?」
田子「あ・・・朝ドラの影響であろうな。」
弟彦「ともかく、すみやかに、動かねばなりませぬな。」
タケル(16)「そう焦らずとも良い。疲れを癒したのち、出陣する!」
一同「おお!」×多数
民(ほ)「武運長久を祈っちょります。」
民(へ)「みなさま! お気を付けて!」
こうして、一行は、休息を取ったのち、出陣した。
タケル(16)「して、ここは?」
ウナ「宮崎県川南町の伊倉浜にござりまする。」
ナッカ「二千年後は、伊倉浜自然公園になってるっす。」





タケル(16)「して、なにゆえ、海岸まで来ておるのだ?」
もち「こん舟で、川を遡るんやじ。」
よっちゃん「川の名は、幣田川にござる。」
疾風「モォォ!」
タケル(16)「ふむ。二千年後の平田川と申しておるぞ。」

もち「とにもかくにも、遡るっちゃが!」
そして、しばらく遡上したのであったが・・・。
チヂオ「皇子。あの森に、舟を寄せませぬか?」
タケル(16)「もしや、伝承か?」
チヂオ「御意。」
もち「あの森の名は、年の森やじ。」
ウナ「平田神社の伝承にござりまする。」


豊国「どういうことじゃ?」
タケル(16)「賊か、将又、神か?」
何が起こるのであろうか?
次回につづく
