見出し画像

JW751 野に立つ人々

【筑紫再征編】エピソード6 野に立つ人々


第十二代天皇、景行けいこう天皇てんのう御世みよ

西暦97年、皇紀こうき757年(景行天皇27)。

熊襲くまそ平定へいていめいじられた、小碓皇子おうす・のみこ(以下、リトル)の一行は、木国き・のくに(今の和歌山県)から船路ふなじを進み、あるところ辿たどいた。 

平定軍一覧表
地図(熊襲)

リトル(16)「して、何処どこいたのだ?」 

もち「針間国はりま・のくにやじ。」 

ウナ「二千年後の兵庫県南部にござる。」 

地図(針間国)

リトル(16)「なにゆえ、針間はりまに来ておるのだ?」 

ナッカ「作者の陰謀っすね。」 

リトル(16)「なんだと!?」 

弟彦おとひこ「ところで、あそこにいる者たちは、なにをしておるのでしょうか?」 

リトル(16)「ん?」 

弟彦おとひこ「多くの者たちが、立ち並び・・・。」 

よっちゃん「なにかをはこんでおるようじゃな。」 

ナッカ「いわゆる『バケツリレー』をやってるみたいっすね。」 

一同「ばけつりれ?」×7 

ナッカ「順番に、横にいる人に手渡てわたしていくんすよ。」 

田子たご「それで? なにを運んでおるのです?」 

ナッカ「いしみたいっすね。」 

リトル(16)「いし? なにゆえ、そのようなモノを・・・。」 

ナッカ「こういう時は、もち餅屋もちやっすよ。」 

チヂオ「『ナッカ』さまは、時折ときおり、よくわからぬことを使われるのう。」 

弟彦おとひこ「う・・・うむ。」 

ナッカ「みなさぁぁん! 作業中のところ、もうわけないんすけど、なんで、石を運んでるんすか?」 

民(い)「おはかを作っちょるんです・・・(´;ω;`)ウッ…。」 

民(ろ)「われらは、墓を作るため、出雲いずもから来たんだに。」 

ナッカ「出雲いずも・・・。島根県東部っすね?」 

地図(出雲国)

民(は)「島根? どげしたらどうしたら、そうなるんだ?」 

リトル(16)「おい。『ナッカ』よ・・・。どういうことなのだ?」 

ナッカ「墓を作ってるみたいっすね。」 

リトル(16)「そうか・・・。墓を・・・。」 

もち「ん? あれは・・・。」 

リトル(16)「如何いかがした?」 

もち「土師はじむらじ阿陀勝あだかつこと『アダ』が・・・。」 

系図(土師氏:アダ)

ナッカ「あっ! ホントっすね!」 

アダ「あれ? 皇子みこ? 熊襲くまそ平定へいていに向かったとおよんでおりまするが?」 

リトル(16)「う・・・うむ。いろいろあってな・・・。」 

もち「ところで、この墓は、誰の墓なんや?」 

アダ「これは・・・父上の墓にござりまする。」 

ナッカ「野見のみ殿どのの?」 

アダ「はい。エピソード747にて引退したあと、故郷ふるさとである出雲いずもに帰られたのですが、その途次とじ・・・やまいたおれられ・・・(´;ω;`)ウッ…。」 

リトル(16)「そうであったか・・・。」 

アダ「して、今は、揖保いぼがわ小石こいしはこび、げているところにござりまする。」

地図(揖保川)
揖保川(近景)

チヂオ「こうして、人が、に立ち並び、石を運んだことから、このは、立野たちのと呼ばれるようになりもうした。」 

リトル(16)「ん?」 

田子「兵庫県たつの龍野たつのちょうと伝わっておりまする。」 

地図(兵庫県たつの市)
地図(兵庫県たつの市龍野町)

民(い)「そして、われらは、野見のみさまの墓を出雲いずも墓屋はかやと呼んだんだに。」 

民(ろ)「墓は、のちにやしろとなりましたぞ。」 

民(は)「野見宿禰のみのすくね神社じんじゃだに。」 

野見宿禰神社(鳥居)
野見宿禰神社(祠)
野見宿禰神社(近景)

よっちゃん「宿禰すくねは、大王おおきみ護衛ごえいつとめる役目やくめであったな?」 

民(い)「そげだそうだ。ちなみに、野見宿禰のみのすくねは、捔力すまい相撲すもうのこと)の神様なので、多くの力士りきし参拝さんぱいしちょるぞ。」 

アダ「エピソード500から502にけて、解説されておりまする。」 

ナッカ「ところで、何処どこ鎮座ちんざしてるんすか?」 

民(ろ)「たつの龍野たつのちょう北龍野きたたつのだに。」 

地図(野見宿禰神社)

リトル(16)「そうか・・・。では、俺たちも、野見のみはかまいろうぞ。」 

アダ「父もよろこぶでしょう。かたじけのうござりまする。」 

こうして「播磨国はりま・のくに風土記ふどき」の逸話いつわが、まれたのであった。

つづく

いいなと思ったら応援しよう!