見出し画像

JW755 近くで守る

【筑紫再征編】エピソード10 近くで守る


第十二代天皇、景行けいこう天皇てんのう御世みよ

西暦97年、皇紀こうき757年(景行天皇27)。

熊襲くまそ平定へいていめいじられた、小碓皇子おうす・のみこ(以下、リトル)の一行は、筑紫ちくし(今の九州)を進んでいた。

地図(熊襲)
平定軍一覧表

そして、福智ふくちやまにて、事代主神ことしろぬしのかみ(以下、ことっちゃん)の神託しんたくを受ける。

その内容とは、ある者が、弓矢ゆみやけんじるというモノであった。 

地図(福智山)

ウナ「皇子みこ! ふもとまでりてまいりましたぞ。」 

リトル(16)「うむ。山をりれば、弓矢ゆみやけんずるもの出会であえるのであったな?」 

もち「じゃがそうだ。」 

弟彦おとひこ「あっ! あちらから、おとこが!」 

リトル(16)「ん?」 

???「おぉぉい! おぉぉい!」 

ナッカ「何者なにものっすか?」 

???「われは、この豪族ごうぞく大兄彦おおえのひこにござりまする。『オーエン』と、お呼びくださりませ。」 

リトル(16)「そうか・・・。それで、弓矢ゆみやは?」 

オーエン「なっ!? なにゆえ、それを?!」 

リトル(16)「うむ。『ことっちゃん』から、神託しんたくがあってな・・・。」 

オーエン「へ? ことっちゃん?」 

リトル(16)「ともかく、弓矢ゆみやけんじてくれるのだな?」 

オーエン「は・・・はい。皇子みこたちの戦勝せんしょう祈願きがんし、弓矢ゆみや献上けんじょういたしまする。」 

チヂオ「こうして、われらは、この弓矢ゆみや神器じんぎとして、しずまつったのじゃ。」 

よっちゃん「うむ。それが、近津ちかつ神社じんじゃ創建そうけんつながったというわけよ。」 

近津神社(鳥居)
近津神社(拝殿)

弟彦おとひこ玉体ぎょくたいを近くまもたもう・・・というで、近津ちかつと呼ばれるようになったとのよし。」 

ナッカ「どうして、近くで守ると、近津ちかつになるんすか?」 

オーエン「は『の』や『で』というになりまするので『近くで』・・・と考えれば、『玉体ぎょくたいを近くで守るやしろ』という感じですかな。」 

ウナ「ところで、玉体ぎょくたいとは?」 

リトル(16)「俺に決まっておるではないか!」 

ウナ「なるほど・・・(;^_^A」 

疾風はやて「モォォ!」 

リトル(16)「ふむ。千度せんどつので『千勝ちかつぐう』という別名べつめいもあるともうしておるぞ。」 

田子たご「して、鎮座地ちんざち何処いずこに?」 

オーエン「福岡県直方のおがた頓野とんのにござる。」 

地図(近津神社)

リトル(16)「よし! では、次にまいろうぞ!」 

オーエン「お気を付けてぇぇ!」 

こうして、一行は、更に南へと進んでいったのであるが・・・。 

チヂオ「そろそろ、休みませぬか?」 

リトル(16)「ん? 伝承か?」 

チヂオ「御意ぎょい。」 

田子たご「このに、しばらくとどまったと伝わっておりまする。」 

もち「福岡県田川たがわ白鳥しらとりまち鎮座ちんざする、白鳥しらとり神社じんじゃの伝承やじ。」 

地図(白鳥神社)
白鳥神社(鳥居)
白鳥神社(拝殿)

弟彦おとひこ「ちなみに、祭神さいじんは、皇子みこにござりまする。」 

リトル(16)「されど、なにゆえ、しばらくとどまったのだ?」 

ウナ「もしかすると、ある御仁ごじんっていたのやも・・・。」 

ナッカ「ある御仁ごじん?」 

ウナ「たとえば、田川たがわ夏吉なつよしおさめる魁帥ひとごのかみ(首長のこと)、神夏磯媛かんなつそひめこと『カンナ』殿どのっていたとか・・・。」 

地図(福岡県田川市夏吉)

リトル(16)「ん? カンナ?」 

カンナ「読者のみなさま、お久しぶりね。エピソード640以来の登場よ。」 

ナッカ「えっ?! どういうことっすか?」 

もち「じゃがそうだ! 伝承にも『記紀きき』にも、こんな展開は無いじ?!」 

カンナ「久しぶりの再会なのに、そんなぐさなの?」 

ウナ「作者の陰謀なのじゃ。仕方しかたなか。」 

リトル(16)「しばして。三人は、このおなごと知り合いなのか?」 

ナッカ「なに、言ってるんすか。皇子みこったことあるんすよ。」 

リトル(16)「ん? もしや、赤子あかごころに?」 

カンナ「そうです! あの可愛かわいらしかった『リトル』さまが・・・立派になって・・・(´;ω;`)ウッ…」 

発動する陰謀・・・。

一体、何が起こるのか? 

次回につづく

いいなと思ったら応援しよう!