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JW754 植木の森

【筑紫再征編】エピソード9 植木の森


第十二代天皇、景行けいこう天皇てんのう御世みよ

西暦97年、皇紀こうき757年(景行天皇27)。

熊襲くまそ平定へいていめいじられた、小碓皇子おうす・のみこ(以下、リトル)の一行は、筑紫ちくし(今の九州)を進んでいた。

地図(熊襲)
平定軍一覧表

中山なかやま村長むらおさ田部たべ今朝麿けさまろ(以下、ケサマ)も同行する中、「リトル」は、来訪した記念に、まつえると言い出したのであった。 

リトル(16)「では、弟彦おとひこよ。」 

弟彦おとひこ「はっ。」 

リトル(16)「だんきずき、一株ひとかぶの松を植え、後世のしるしとせよ。そして、この植木うえき名付なづける!」 

ウナ「その後、植木うえきさととなりましたぞ。」 

田子たご「して、植木うえきとは、二千年後の何処いずこになりまするか?」 

もち「福岡県直方のおがた植木うえきやじ。」 

地図(福岡県直方市植木)

リトル(16)「して、松の木は、その後、どうなったのだ?」 

ケサマ「松はしげって、森となり、植木うえきもりと呼ばれました。」 

ナッカ「その後、なぜか、御山おやまと呼ばれるようになったみたいっすね?」 

ケサマ「そうなんですよ。ロマンですねぇ。」 

リトル(16)「出たっ。ロマン!」 

チヂオ「そして、御山おやま神社じんじゃ鎮座ちんざすることになったのじゃな?」 

地図(御山神社)
御山神社(鳥居)
御山神社(祠)

ケサマ「そうなんですよ。ちなみに、祭神さいじん皇子みこにございます。」 

リトル(16)「かいなりぃぃ!」 

よっちゃん「と・・・ところで、ここにじんいたとの伝承も有るようじゃな?」 

ケサマ「そうなんですよ。それを記念して、やしろてたとも伝わっております。」 

リトル(16)「されど、二千年後は、森が無くなっておるのだな。」 

ナッカ「仕方しかたないっすよ。」 

ケサマ「ちなみに、われが、やしろ神主かんぬしとなりました。」 

もち「じゃがそうだ。そして『ケサマ』の子孫は、田部たべ宮司ぐうじとなって、やしろつかたてまつったんやじ。」 

リトル(16)「そうか・・・。では『ケサマ』よ。やしろのこと、たのむぞ。」 

ケサマ「わかりました。」 

こうして、一行は、次の地に向かった。

そして・・・。 

リトル(16)「そろそろ、山にのぼらねばな・・・。」 

チヂオ「皇子みこ? なにゆえ、そうなるのですか?」 

よっちゃん「かたちを調べるためではないか?」 

リトル(16)「そうだ! 国見くにみをして、進むべき道をさぐるのだ!」 

田子たご「して、どの山に登られるので?」 

リトル(16)「うむ。あの山にしようぞ!」 

ウナ「福智ふくちやまにござりまするな。」 

地図(福智山)

一行は、登山とざんをおこない、無事に山頂に到達したのであったが・・・。 

リトル(16)「うむ。ながめだ。」 

???「そうであろう?」 

リトル(16)「ん? 何者なにものだ!?」 

???「われか? そう、われが、事代主神ことしろぬしのかみじゃ。『ことっちゃん』と呼べ。」 

一同「えぇぇ?!!」×多数 

弟彦おとひこ「神に会うことになろうとは・・・。」 

リトル(16)「そういうことも、あるだろうな。」 

ことっちゃん「少しはおどろけっ。」 

リトル(16)「して、なにゆえ、現れたのだ?」 

ことっちゃん「なにゆえか? そう、なにゆえ現れたのか! 平国へいこく御弓矢おんゆみやもって、玉体ぎょくたい御守護ごしゅご御霊みたまたるべし!・・・とつたえにまいったのじゃ。」 

田子たご「意味が、わからぬ。」 

ことっちゃん「そうであろう?」 

疾風はやて「モォォ!」 

リトル(16)「ふむ。弓矢ゆみや神器じんぎとしてまつれば、国は平定へいていされるという意味では?・・・ともうしておるぞ。」 

ことっちゃん「そげだそうだ。そういう意味じゃ。」 

ナッカ「初めから、そう言えば良かったんじゃないんすか?」 

ことっちゃん「なっ?! そんなことをすれば、威厳いげんが無くなってしまうではないか!」 

ナッカ「な・・・なるほど・・・(;^_^A」 

リトル(16)「して、その弓矢ゆみやは、何処いずこに?」 

ことっちゃん「山をりよ。さすれば、ある者が、弓矢ゆみやけんじるであろう!」 

ある者とは? 

次回につづく

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